32話 ページ32
丸井「んじゃ、またな!」
「お兄ちゃん、Aちゃんもまた今度ね!」
『うん、ばいばい!』
それぞれ別れの言葉を交わして、帰路につく
俺とAは海沿いの堤防の上を歩いて、病院に帰る
幸村「A、あんまりそっちに行ったら海に落ちちゃうよ」
『大丈夫だよ。そんなにヤワじゃないもん。』
そう言うけど、はたからみてても危なっかしい。
『ねぇ、ちょっと座ろうよ。疲れちゃった』
幸村「良いよ、ここからの夕日は綺麗だしね」
2人で堤防の淵に腰をかけると、しばらく静寂が訪れる
今聞こえるのは波の音だけ
『…夕日、綺麗だね』
幸村「そうだね…」
ここで “Aの方が綺麗だよ” とか言えたら良いのに。
ぼんやりと考えてると、Aが口を開いた
『ここ、こんなに綺麗なのに誰もいないし、今まで見た景色で一番綺麗だからさ、
思い出の場所だね!!私と精市の。
寂しくなったらここにこようかな』
ポツリポツリと呟くAに、少し驚く
幸村「俺はAに寂しい想いなんてさせないよ」
Aの目を見据えてしっかりと伝えると、安心したような、驚いたような目をする
『うん…ありがとう。精市』
暫く2人で談笑をしてから、手を繋いで病院に帰った
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ライカ - やっぱり、泣ける…! (2017年3月5日 23時) (レス) id: 15e7e53f7f (このIDを非表示/違反報告)
羅維香 - 合格おめでとう! (2017年2月18日 14時) (レス) id: d774c84c43 (このIDを非表示/違反報告)
SAKUYA(プロフ) - 羅維香さん» うちも合格したよ!うん、頑張ろうね… (2017年2月17日 16時) (レス) id: c017e395ea (このIDを非表示/違反報告)
羅維香 - 完結おめでとう!最初から読み直したww私立高校合格しました!本命の公立に向けて残り2週間頑張ります (2017年2月17日 15時) (レス) id: d774c84c43 (このIDを非表示/違反報告)
SAKUYA(プロフ) - Yuu 漫画家目指すさん» ありがとうございます!!感動していただけたなら何よりです^ ^ (2017年2月6日 22時) (レス) id: c017e395ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:SAKUYA | 作成日時:2016年12月17日 23時