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28話 ページ28

中指の第二関節を突き出すと、大人しくなる



『あの…なんか、ごめんね?』



幸村「Aは何も悪くないんだよ、ほら、もう疲れたし帰ろうか。」



「酷い!付き合ってあげたんだからアイスくらい奢ってよ!!」



幸村「…へぇ、いい度胸だ」



「…でも、アイスだけは譲れないよっ!!」



あ、そうか。
こいつ、丸井並みに食い意地はってるんだった



…まぁ、一応付き合ってもらったわけだし



アイスくらい良いか



『あ…ねぇ、私の家この辺なんだけど、私の家のアイス食べて行かない?」



「良いのっ!!!」



幸村「…Aの御両親に会う時がとうとう来たか…」



「お兄ちゃん、何考えてんの。そう言うのを変態って言うんだよ」



幸村「え?」



「だから、変態…幸村「え?」すいません」



『い、行こう?』



幸村「うん、そうだね。こんなバカ、置いて行こうか」



「やだ!てか、何?Aちゃんの家、アイス屋さんなの?」



『ううん、そうじゃなくて、ケーキ屋さんなの。
でも、アイスも売ってるんだよ』



「え、ケーキ屋さんなのにアイスも売れるの?」



幸村「ふっ、何にも知らないんだね。
Aの家は…

“ルブラン”だよ。」



「…え?えぇええええええ!?!?!?
いだっ!!今、本気で痛かった!!」



幸村「だって割と力入れて殴ったもん。
近所迷惑、静かにしてくれる?
こんなのがAの妹なんて、Aの御両親も嫌だろう?」



「いや、何ナチュラルに家族になる前提なの?



幸村「えっ…Aは嫌なの?俺と家族になるの」



『?お父さんとかいないの?精市』



「あ、わかってない」



幸村「ふふ、そのうち嫌でもわかるようになるよ」



『?あ、ここだよ!』



「え…ここ?」



幸村「…凄いね。」



目の前に堂々と建っている家はレンガ造りになっている



ツタの絡まるアーチをくぐると、ほんのりと甘い匂いがする



「すごく良い匂い!ブンちゃん先輩来てたら、倒れてただろうなぁ…」



?「…ん?何やってんだよい、3人とも」



振り返ると、門の前にブン太が立っていた



『あれ?何でブン太が…』



丸井「今日は今月最後の休みだろい?(部活が)だから、あちこちのケーキ買いまくってたんだ!」



幸村「そう。なら、早く家に帰りなよ。ケーキ、悪くなるんじゃない?」



丸井「うおっ、そうだった。じゃーな!」



丸井が背を向けて歩き出した時



『…まって!』



Aが呼び止めた

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ライカ - やっぱり、泣ける…! (2017年3月5日 23時) (レス) id: 15e7e53f7f (このIDを非表示/違反報告)
羅維香 - 合格おめでとう! (2017年2月18日 14時) (レス) id: d774c84c43 (このIDを非表示/違反報告)
SAKUYA(プロフ) - 羅維香さん» うちも合格したよ!うん、頑張ろうね… (2017年2月17日 16時) (レス) id: c017e395ea (このIDを非表示/違反報告)
羅維香 - 完結おめでとう!最初から読み直したww私立高校合格しました!本命の公立に向けて残り2週間頑張ります (2017年2月17日 15時) (レス) id: d774c84c43 (このIDを非表示/違反報告)
SAKUYA(プロフ) - Yuu 漫画家目指すさん» ありがとうございます!!感動していただけたなら何よりです^ ^ (2017年2月6日 22時) (レス) id: c017e395ea (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:SAKUYA | 作成日時:2016年12月17日 23時

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