ツンデレ比率8：2[黄瀬涼太]

形勢逆転 ページ9

貴方side

理由を聞くとどうやら本当にストーカー並みのファンらしくどうしてもということらしい









でもわざわざ私に頼まなくたっていいのに…









黄「言ったっすよね？Aっちに興味があるって」









貴「興味があるからってわざわざ私に頼まないでよね！！」









黄「なんで嫌なんスか？」









またお得意のわんこアピールですか？









本当に調子狂うな…









よりによってこんな邪険にできない奴なんて！









黄「しばらく考えてみてほしいっす！オレAっちがオッケーくれるように粘るんで！！」







.




貴「はぁ！？なんであんたなんかと一緒に居なきゃならないのよ！却下よ却下」









黄「そんなこと言われても Aっちに拒否権ないから」














いきなりのドS発言…









貴「き、拒否権ないって…勝手すぎるわよ！」









黄「あれ、Aっち赤いよ？もしかしてこういうの好きなんスか？」









壁に追いやられて逃げ場を失った









貴「は、離しなさいよ！！」









黄「ダメっスよ逃げたりしちゃ…これも教育なんすから」









そう言って私の耳に息を吹きかけた









貴「んっ、」









黄「声可愛すぎ、襲われたいの？」









貴「バカ！そんなわけ…」









私の話を遮って首に顔を埋めてきた









貴「ちょっと、話聞きなさいよ！！」









黄「ごめん…もう止まんないっす」









そして私の弱いところを見つけては虐めてくる









貴「…離してってば！」









私には似合わないような弱々しい声









完全に黄瀬のペースにはまってる









黄「ねぇ、今ドキドキしてるでしょ？」









貴「っ、」









いつもだったらしてないって断言できるけど









今は迷ってしまう









黄「どうなんすか？」









耳元で囁く声にとろけてしまいそう









貴「し、心拍数が…上がってるだけよ」









黄「それ、言い換えるとどういうこと？」









貴「…してる」








黄「えっ、聞こえないっすよ？」








嘘つき…









こんな近いんだから聞こえてるでしょ？









貴「だ、だからドキドキしてる！ちょっとだけ…」









黄瀬は満足気に微笑んだ














黄「よく言えました」

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