ツンデレ比率8：2[黄瀬涼太]

【完】森山さんの大作戦！ ページ45

貴「ち、違う違う！！」






このままじゃ危ないと察知し、必死に否定した









黄「なんの話スか？男に気を持たせるようなことしておいて」









貴「私は涼太を怒らせたかったわたけじゃないの！ただ構ってほしかっただけで…あっ、」









私は思わず口を滑らしてしまった









黄「じゃあ森山さんのことも、ってことスか？」









涼太はいつも通りの声のトーンに戻った









信じてくれたかな？









貴「そりゃ、私だって悪かったかもしれないけどさ元をたどれば忙しい涼太が構ってくれないのが悪いんだからね！ほんっと無神経なんだから！！」









すっかり安心してしまい思っていたことをペラペラと全部話してしまった












涼太は私の話を間抜けな顔をして聞いていた









黄「あーーーほんと俺バカ！！」









涼太は頭を抱えてうんうん唸り出した









黄「俺、彼氏失格っス…」









本気で落ち込む涼太にちょっと罪悪感が生まれる









貴「…無神経だなんて嘘だよ。本当は誰よりも私のこと気にかけてくれるし、気づいてくれるじゃん。だからその……言いすぎてごめん」









こうやって自然に謝ることができるのも









涼太のおかげ









涼太がいたからなんだよ









私がそう伝えると笑顔が戻っていった









気づいたら私はもう涼太の腕の中









黄「あーもうほんと可愛い〜大好きっス！！」









貴「な、なによ突然…！」









黄「ん〜？Aっち鈍くて分からないみたいだから愛情表現っス」









涼太の腕の力がさらに強くなる









気持ちは痛いくらい伝わった









貴「そ、そろそろ離しなさいよ！」









黄「だーめ！今日はこのままずっと一緒にいるって決めたんス！！」









涼太の温もり









それにずっと包まれていたい、









今日はいいよね…？

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