ツンデレ比率8：2[黄瀬涼太]

試合開始！ ページ28

そういえば 涼太のために差し入れを作ってきたんだけど、まだ渡せてない









どうしたら自然に渡せるんだろう…









うーん









ほんとだったら普通にはいっ！って渡せばいいはずなんだけど









普段から素直じゃない私はそれだけで一苦労









でもせっかく作ってきたんだから渡さないと









…よし！









貴「り、涼太！今日の試合、頑張りなさいよね！！そうじゃないと、この差し入れあげないからねっ」









また素直に言えなかった…









なんて後悔しながらもなんとか差し入れを渡せた









黄「うわ〜！Aっちありがと！！」









涼太の笑顔に一気に体温が上がる









貴「ち、ちゃんと味わいなさいよねっ！」









黄「はいっス！」









そう言って涼太は私に抱きついた









涼太は私の性格を理解してくれる









涼太がいてくれて 笑ってくれてるだけで嬉しいんだ









そんな気持ちでしばらく全体を眺めていると誠凛高校が到着したようだった









黄「あっ！黒子っち〜！！」









涼太は黒子っちという人にすごく懐いていた









あの人が黒子くんか…









なんか涼太と話してるはずなのにたまに見失いそうになるな









黄「Aっち紹介するっス！帝光で一緒に試合してた黒子っちっス！」









私は黒子くんがどこにいるのか全くわからなかった









あれ？









ついさっきまでいたはずなのに









黒「はじめまして、黒子テツヤです」









貴「い、いつの間に！？」









黒「はじめからいました。よろしくお願いします」









黒子くんは丁寧にお辞儀をした









貴「ふんっ、よろしく とでも言っておくわ！」









初対面の黒子くんにまでいつもの癖が出てしまった









黒「はい。では失礼します」









黒子くんは案外冷静に返した









黄「大丈夫っすよ！多分気にしてないから」









涼太は私に小声で教えてくれた









貴「ならいいんだけど…が、頑張って」









黄「はいっス！」

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