ツンデレ比率8：2[黄瀬涼太]

後悔 ページ22

笠松side

笠「今日も来てんな…」






最近バスケ部の練習を見に来るようになったA









最初は夏実に引っ張られて仕方なく来てる感じだったけど最近はすごく楽しそうに見てるっぽい









もしかして俺を見に来てくれてんのか？









なんて有りもしないことを考えながらAを見つめる









小さい頃 照れ隠しからAを傷つけた









あれから俺らの関係はなんとなくぎこちない









俺のことなんてもう眼中にないんだろうな









自分が悪いのに勝手に悩んで落ち込んで









まるで女みたいに面倒くさい









でもついこの間 黄瀬から報告があった









黄「笠松先輩！聞いてください！オレ、Aっちとついに付き合うことになったんす！」









なんてはしゃぎながら報告してきた









笠「そうか、大事にしろよ」









なんて冷たく返しちまった











あいつは何も悪くないのに悪いことしたな









黄「あれ、笠松先輩？どうしたんすか〜？ボッーとしちゃって」









黄瀬が呑気に声をかけてきた









笠「なんでもねぇよ。変に気ぃ使うな！」









黄「もう、たまに気ぃ使うとこれなんスから〜」









黄瀬は口を尖らせながら戻っていった









にしても、未だにAのことが気になるなんて…









まだ気にしてたのかよ俺！！











今あいつは黄瀬と仲良くやってんだから俺が邪魔しちゃ悪いだろうが









頭では分かってんのにどうしても心が理解できてないらしい









笠「駄目だな俺も…」

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