ツンデレ比率8：2[黄瀬涼太]

もう一度 ページ16

黄瀬side

「ねぇねぇ涼太〜前の彼女ちゃんにまだ未練あるって噂聞いたんだけど、違うよね？」







付き合った女の子には必ず言われる









Aっちに未練があるんじゃないかとかそういう感じの話









正直未練ありまくり








あんな別れ方をしたんだから









もうオレは(人1)っちしか好きになれない









そう思い始めていた









夏「黄瀬くーん！頑張ってー！！」









今日は他校と練習試合









夏実っちは俺の応援に来てくれた









ついAっちの姿を探してしまう









居るはずもないのに









試合は順調に進み見事勝利









けど今日はあんまり喜べなかった









Aっちのことで頭が一杯になってた









夏「黄瀬くん、ねぇ黄瀬くんってば！」









夏実っちか話しかけにきていることすら気づかなかった









黄「あっ、すんません！なんスか？」









夏「やっぱりまだ好きなんだ、Aのこと」









唐突に飛び出したAっちの名前









黄「な、なに言ってんすか？俺には夏実っちがいるじゃないすか〜」









オレは慌てて取り繕う









夏「試合も集中できてなかったでしょ？」









さすがは笠松先輩の妹 よく見てる









黄「はは、ちょっと考え事しちゃって…」









夏「知ってるよ？私じゃない他の子とも付き合ってんでしょ？」









黄「えっ…」








夏「どうして他の子取っ替え引っ替えしてんの？」









黄「それは…」









夏「Aに未練ありありでそれを忘れたいからとしか思えないんだけど」









黄「夏実っち、これは…」









夏「…早く行きなよ。Aんとこ」









黄「でも…」









夏「そんな気持ちで付き合われても辛いだけ」









夏実っちは呟いた









黄「夏実っち…」









夏「あー！うるさい！！今あんたのこと振ったのよ！？さっさとAんとこ行ってきなさいよ！！」









夏実っちは涙目で言った









黄「夏実っち…ほんとにすんません！ありがとうっス！！」









そしてオレはAっちを探しに走った



















夏「ほんと、世話が焼けるな…」

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