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暫くの沈黙の末、緑間はゆっくり顔を上げた。
動揺が消えてない訳ではないが、どこか諦めたような顔をしている。
「…お前が望むなら、答えよう。だが、真実を知ってお前は変わらずいられるか?今までと同じようにはいかないぞ。俺達のした事は、それほどまでに愚か極まりない事だ。
真実を伝えて、またいなくなってしまうと思うと、俺はもう、生きてはいけない。」
最後の方は弱々しい声だった。
彼のこんな姿を見たのは初めてかもしれない。いや一度だけあった。
あの件があった日の夜。
こんな風に、置いていかれた子供のような顔をしていた。
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作者名:ぽるしぇ | 作成日時:2021年2月20日 22時