検索窓
今日:12 hit、昨日:4 hit、合計:6,945 hit

6-6 ページ41

.



「おい、き、き、きす、とか言ってんじゃねーよ。破廉恥が。」


「ピュアっすか。」



顔を真っ赤にしながら抗議する笠松が少しだけ可愛く見えた。



『笠松さん。ファーストキスまだなんですか?』



少しだけ意地悪して見たくて聞いてみた。



「なっ!そ、そんなんあるか!」


彼はこれ以上とないほど顔を赤く染め上げてアタフタとそう言った。

耳まで赤い。ピュアか。


目線も合わせず、ひたむきに試合を見ながら焦る彼の姿が何とも意地悪しがいがある。


黄瀬達と違って新鮮味があって、これはこれでいいな。なんて。


そんな事を口に出そうものなら、横に座る黄色い魔王が何をしでかすか分からないから心の内にしまっておく。



「そうだろうとは思ってたっすけどね!何なら俺とします?」


「キメーよ。やめろ。」


黄瀬もノリノリでちょっかいかけ始めたが、笠松は彼にはやはり辛辣だった。



『私とならどうですか?』


「は!!!!???」



バッと私に振り返った。


驚愕した、これでもかと見開いた目が合わさった。


ニコっと笑ってみれば、ワナワナと身体を震わせて口をパクパクさせていた。


魚か。



「ちょっと澪っちー。折角出会えたお気に入りの先輩を自分の手で消すのは嫌なんすけどー。」



可愛らしく頬を膨らませて物騒極まりない事を言う黄瀬にドン引いた。


顔と台詞が合わなすぎる。



「は!?消す!?いやしねーよ!」


「ヤダなぁ知ってるっすよ〜。」


「ンな冗談言ってんじゃねーよ…」


「いやコレは本気っすけど。」



流石の笠松も真っ赤だった顔を今度は真っ青にした。


黄瀬はキョトンとした顔で笠松を見ているが、こちらとしては何ともいたたまれない。


こういう冗談は控えるべきだったな。



反省して笠松に心の中で謝っておいた。





.

6-7→←6-5



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (3 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
12人がお気に入り
設定タグ:逆ハーレム , ヤンデレ , 黒子のバスケ   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ぽるしぇ | 作成日時:2021年2月20日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。