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「Aちゃん、おーい。」


視界がぐるんぐるんして、

なんか面白い。


「おみず、のんで、」


心配そうな顔したすんごい美男が、

片手にお水、片手で手を振っているけれど


何これ天使?


Aは

ハイボールを飲みながら

人生で初めて、酔っ払いというものになっていた。



目の前でひらひらする手が、あまりに綺麗で、


その手をわしっと掴む。


「わあ、」


びっくりした、とその天使が言うから


天使もびっくりするんだー、と思いながら


その手を自分の頰に当てる。


あったかくて、すべすべして、


「気持ちいー…」


吐息まじりに言った瞬間、


ばっ、と手を引っ込める天使。



「Aちゃん、それだめ。


ぼくがだめになるから、だめ。」





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作者名:ぽるこ | 作成日時:2018年9月11日 23時

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