あふれてしまう、そのまえに。

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コーヒー専門店

ミモザ


営業時間

9:00〜20:00(16:00〜17:00準備中)


定休日 日曜、その他祝日。たまに例外あります。





青いドアの横に

隠れたように置いてある
白く古びた看板を見る。


雨宿りから1週間ばかり経ち、
Aは今、コーヒー店の前に立つ。


今日は月曜日。もうすぐ15時。

学校創立記念の為に休校日。

Aは軽く咳払いをしてから
やや緊張しながら、ドアノブに手をかける。


からんからん。


入ると、カウンターには離れた席に1人ずつ

テーブル席にはカップルと思われる若そうな男女と
ママ友かな？と思われる女性が3人。

それぞれにそれぞれの時間を過ごしている。


マスターは今日も品良い佇まいで
カウンターの中で、お湯を沸かしながら
Aを見ると

「いらっしゃいませ。お好きなお席へおかけください。」


そう声かけてくれる。


Aがカウンターの、空いている椅子に座ると

「よろしければ今日もココア、できますからね。」

少しだけ囁くように言ってくれるので、

お願いします、と返す。


今日はあの、茶色の髪が見えない。


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