【呪術廻戦】絵を描いてたいだけなんですよ！！！

38　虎杖side ページ41

虎杖side









見た所実態があるようには見えないし

攻撃が当たるのか



そもそも

俺の攻撃でどうにかなるのか



色々な事が頭を巡るが

目の前の篝乃の姿が

浮かんでくる情報を打ち消していく




とにかくあの狼から篝乃を引き剝がして

遠くに逃げよう



そうすれば、なんとか出来るかもしれない









思い切り踏み込んで、狼の頭目掛けて蹴りを当てる




だが




やはりと言うべきか、

狼の身体は霞み、

攻撃だけでなく、俺の身体ごと突き抜けた




現れた時から篝乃以外に目を向けなかった狼は

攻撃をされた事で気分を害したのか

初めて俺に目を向ける




目が合った




ただそれだけなのに




冷や汗が溢れ出してくる




着地をミスりそうになるが、急いで体勢を立て直す




木にぶつかる直前で止まり

木を足で押して走り出す




その勢いのまま篝乃に駆け寄り

抱えあげる




どこに逃げるのが最適か全く考えていなかった俺の耳に




「「虎杖！！！」」




伏黒と釘崎の声が届く




声がした方に顔を向ければ

釘崎に肩を貸す伏黒の姿



2人は森の入口に立っていた



「とりあえずこっちだ！！」

「応！！」



飛んで来る狼の腕を間一髪で避けながら森に入り

2人と共に駆け出した

39　伏黒side→←37　虎杖side

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す