双子の神〜真の章〜【宗教松】

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No side

蒼海と紅炎が倒れた後、人間界にいたチョロ松とトド松が戻ってきた

驚くことに、二人とも無傷だった

人間界にも蒼海の声が届いていたのだ

前世を覚えていた二人は蒼海の言葉通り、戦いを終わらせるために天界に来た

しかし二人が帰って来た事に気付く者は居らず皆火の鳥がいなくなったと同時に戦いを再開し始めた

もちろん塔の上で起こっていたことなど誰も知らない

チョロ松とトド松は塔に上り、二人の様子を見に行く

「蒼海!?」

「紅炎‼」

蒼海は腹部から血を流し、紅炎はそれに折り重なる様にして倒れていた

チョロ松とトド松は顔を見合せ、地上へと呪文をかける

すると、おそ松、一松が桃色、カラ松、十四松が緑色の大きな泡に包まれて上へ上へと上っていく

そして塔の頂上に着くとパチン、と音をたてて泡が消える

驚く四人

しかし先程まで戦っていた相手が目の前に行ることに、驚いた顔は一瞬で敵意に歪む

そして、その敵意はチョロ松とトド松に向けられた

「おい、何で俺達をここによんだんだ、トド松

そっちの女神サンとも仲良くしちゃって

裏切るのか？紅炎を、俺達を」

「チョロ松、こいつは敵だ、分かってるのか!?

天界がこのまま壊れても良いって言うのか?!」

二人は同時にため息をつくと、話し始めた

「お前らさ、僕が何の理由も無しにトド松と一緒にいるとでも思ってるの？

ここまで来て思い出せないなんてヤバイよ」

「同感、兄さん達なんっにも考えて無いんだね

思い出してよ、前世を」

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