２位 ページ19
「んんん…………納得いかない…………」
「まあまあ！そう落ち込むなって！」
「くぅぅぅっ！悔しいぃぃ！」
やだやだやだ！と悔しげに拗ねるA。
一方のサトシは嬉しそうだ。
「ゲットレース同率２位、そして、バンギラスを救った
サトシ選手とA選手には、市長賞が贈られます。」
「ありがとうございます！」
「……………………どうも」
「こちらこそありがとう二人とも。バンギラスを助けてくれて。」
「困ってるポケモンがいたら助けるのが常識なんで。」
「ピカチュウとAがいれば、できると思ったんです！
こいつらのお陰です！」
「しれっとヒーロー気取り…………このヤロー……………」
あの後、Aはバンギラスをサトシのお手柄にした。
つまりバンギラスをゲットしたのはサトシ。
サトシがいなければここまで動くことはできなかったからだ。
しかし、その謎の親切心が裏目に出た。
「あのバンギラスさえいれば…………
バンギラスさえいれば私は！」
４年連続１位も夢ではなかったろうに。
同率というだけでも悔しいのに、結果は２位。
「いやぁぁ、まさかあのA選手と並ぶなんて凄いなぁ。
４年連続はお預けですね。A選手？」
「クソッッッ！」
「グレイ…………」
不機嫌全開で舌打ちするA。
隣でグレイシアが呆れのため息をついている。
「そして、見事、優勝したのは、カガチ選手です！」
「やったぜリリィ！」
ヒトデマンを連れたカガチが優勝。
トロフィーを掲げて嬉しそうだ。
「俺にかかればゲットレース荒らしも所詮、足元にも及ばないぜ！」
「…………冷凍光線」
「ストップ！」
Aを見てニヤリと笑ったカガチ。
真顔でグレイシアに指示したのをサトシが瞬時に止める。
「今後、ゲットしたいポケモンはいますか？」
「ど、どうもこの辺りでは、超レアポケモンがいるみたいですねぇ」
「超レアポケモンですか！？」
「！」
「どんなポケモンかなぁ！な、A！」
「え！あ。うん。気になるねぇ。はは」
Aの脳裏をよぎる、ゼラオラの姿。
ふと観客席を見ると、市長の娘、ラルゴがいた。
彼女もゼラオラのことを知っている。
(Aお姉ちゃん…………)
不安そうにAを見つめるラルゴ。
そして何かを決心したように回れ右をして、どこかへ歩いていく。
(ラルゴ？どこ行くの？！おーい？
…………何もしないといいけど……………)
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あられ - 更新がんばってください！ (2019年12月2日 12時) (
レス) id: ed00fbf28a (このIDを非表示/違反報告)
イーブイ - がんば!楽しみにしてます。 (2019年9月1日 14時) (レス) id: 23cb55ce5b (このIDを非表示/違反報告)
みかん - とっても面白いです！楽しみです！ (2019年7月22日 14時) (携帯から) (レス) id: d7f028195c (このIDを非表示/違反報告)
雪うさぎ - 更新頑張ってください！！応援してます！みんなの物語大好きです！ (2019年7月13日 10時) (レス) id: cd19b8b7b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：だいふくリンゴ☆ | 作成日時：2019年7月11日 23時
