今日:15 hit、昨日:3 hit、合計:32,529 hit
小｜中｜大
3 ページ19
.
「ちょ…ｯ。どこ行くの……ｯ。
弁当は中庭で……。」
ぐんぐん連れて行かれて，俺は更衣室にやってきた。
更衣室っていっても，ほとんど誰も使ってない。荷物置き場みたいになってる…。
ﾊﾞﾀｯ
扉を閉められて，一気にそこは静かになった。
いつもこっち側には誰もこなくて，音１つしない…。
「雅紀……。」
「もー。急に連れてきて。なんだよー…！」
ダンッ
わ………ｯ。
突然の大きな音に，俺の肩が小さく動いた。
真剣な表情の和が目の前にいる。
「な…なに……？」
「お前…。覚えてるか？」
これ…。本当に和…？
口調が違う。
いつもの和じゃない。
冷や汗がタラリと垂れた。
和に恐怖心を抱いたのは初めてだ。
いわゆる今流行の“壁ドン”をされても，
俺の心は全くときめかない。
「ずっと，一緒にいる……って約束したよな…。」
「う…ん。だって…友達………「違う…。」
「え…？」
「お前…。いい加減気づけよ…ッ。
ってか，せっかくまた会えたんだから…。」
和の手が俺の腰に触れた。
そして，そっと冷たい感じがする。
「和…何やって……。」
「相変わらず痩せてる…。」
「和………ｯ。やめて……ｯ。」
「え…？やめませんよ…………。
こうしてまた会えたんですから…。」
怖い……。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 98人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：storm quintet x他4人 | 作者ホームページ：.
作成日時：2014年10月29日 23時
