五通目 ページ7
『メェークル、“やどりぎのたね”!』
相手のポケモンの足元に小さな芽が顔を出す。
相手の体力を減らしつつ、自分の体力を回復させる基本的な技の一つ。
「成る程。慎重に行くんだな…インテレオン!“ねらいうち”だ!」
釣り上がった眼がメェークルを射ぬく。
右手(?)から突如出てきた水がメェークル目掛けて飛んできて、避ける暇もなく直撃した。
後退りはしたがまだ立てている体力は残っているみたい。
『(効果はいまひとつ。でも…。)』
その相性ですら凌ぐ程の威力。
『…っ“エナジーボール”!』
森のエネルギーを凝縮した技を放つ。
衝撃音と共に砂煙が舞い、両者の視界を奪った。
『直撃、…か?』
草タイプのメェークルと、水タイプのインテレオン。相性で言えばこちらが優勢。
しかも、効果バツグンの技をモロに受けた。
多少のダメージは与えられているはず。
「効果バツグン。君なら当然の行動だな!」
晴れた砂煙には何事も無かったかのように立つポケモン。
勝てない。たったこの行動で理解させられた。
宿り木からの養分で少量回復はしたが、また同じ技を使われても耐えることは出来ない。
「行動しないのか?ならこちらから行くぜ!インテレオン“あくのはどう”!」
『メェークル!』
さっきとは比べ物にならない程の砂煙がまた両者の視界を奪う。反射的に目を手で覆い、目に砂が入るのを防ぐ。
『負け、か…』
「──諦めたのか?A。君とポケモンとの絆をもっと見せてくれ!」
はっと前を向く
足を震わせ、歯を食い縛っているが真っ直ぐ相手を見ているメェークル。
まだやれると言うかのようにこちらを見る。
『…最後まで抗うのが礼儀ってやつよね!“つるのムチ”!!』
「“ねらいうち”だ!!」
そして…─
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加茂&夏油の嫁(プロフ) - No.3さん» 楽しみです!! (2022年11月4日 16時) (レス) id: ef07d69be6 (このIDを非表示/違反報告)
No.3(プロフ) - コメントありがとうございます! お話に行き詰まってしまい更新までまた暫く掛かるかもしれません! これからも頑張ります! (2022年11月4日 15時) (レス) @page23 id: b2b09338e3 (このIDを非表示/違反報告)
加茂&夏油の嫁(プロフ) - めちゃくちゃおもしろいです!!続きが楽しみです!!更新頑張ってください!! (2022年11月4日 13時) (レス) @page23 id: b9ff96342c (このIDを非表示/違反報告)
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