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『セブルス…!!!』
パァッと顔を輝かせて笑う彼女。
セブルスは慌てて踵を返し、その場を去ろうとした。
ガシッ。
腕を掴まれる。
『ちょっと…待ってよ、セブルス!何で逃げるの?』
「…離してくれ」
『ヤダよ。ねぇ、最近私の事避けてない?貴方の姿を全然見ないんだもの』
顔を覗き込まれそうになり、セブルスは顔を背けた。
今一番会いたくない相手に会ってしまった。
「よ、用があるんだ。そこをどいてくれないか」
とにかく、今は一刻も早くこの場を立ち去りたい。
…でないと、君に酷い言葉を投げてしまいそうだ。
そんなセブルスの気持ちには気付く筈など無いAは、彼の腕を掴んだまま困った様に笑った。
『その用はどれぐらいで終わる?私、待ってるよ』
「何故だ。別に待っている必要は無い」
『何で〜セブルス、何か前の貴方に戻ってない?つれないなぁ…』
Aは肩を竦めて彼の腕を離した。
セブルスは溜め息をつくと、Aを見おろした。
「…あのな。僕なんかと一緒に居る所を、君の恋人にでも見られてみろ…大変な事になるぞ」
『…でも、セブルスと私は友達だって知ってるよ』
首を傾げるAに、セブルスは更に溜め息をついた。
「…そういう問題じゃ無い」
『どういう問題…あ!そうそう丁度良かった』
Aが急に話題を変えた為、セブルスは怪訝な顔をした。
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心夜 - そうなんですね。これからも宜しくお願いしますo(*⌒―⌒*)o (2021年1月10日 13時) (レス) id: d958da9fc4 (このIDを非表示/違反報告)
piyo(プロフ) - 心夜さん» 心夜様、コメントありがとうございます!自分で作っておいてなんですが、私もです…(^^; 前作の大人編を作る時に決めてしまったので…(汗 ルーピン先生とのバージョンも余裕あればいずれ作りたいな、と思っております。これからもよろしくお願いします(^^) (2021年1月10日 10時) (レス) id: 1647fc4bda (このIDを非表示/違反報告)
心夜 - ルーピン先生押しのため少し残念ですが、楽しみに読ませて頂いてます。頑張ってくださいねo(*⌒―⌒*)o (2021年1月10日 7時) (レス) id: d958da9fc4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:piyo | 作成日時:2021年1月7日 1時