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「…ま、でもその前に…僕らは乗り越えなきゃいけない事があるけどね」
ジェームズはその身を抱えて震えた。
リーマスはキョトンとした顔で、首を傾げる。
「何…？」
「この事がリリーの耳に入ってみろよ、こてんぱんに絞られるぜ」
「あ……」
リーマスは愕然とした。
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案の定、休暇後の学校では、リリーが鬼の様に変化を遂げた姿が見られたのだった。
「もう、本当に馬鹿じゃないの！？」
『お、落ち着いて？リリー…』
Aは焦りながら、リリーの腕を掴んだ。
リリーはジロリと目の前の３人を順に睨んだ。
目の前の３人というのは、他ならぬジェームズ、シリウス、リーマスだ。
皆、何も言えずに黙っている。
「落ち着いていられる訳ないじゃない！シリウス、後先考えず行動するのはやめなさいよ！」
『あ…あのね、シリウスは悪くないよ？事の始まりはレギュラス君だし…』
Aは自分が怒られているかの様に、しどろもどろになりながら訴えた。
リリーは、呆れた顔でAを見ると、深く溜め息をついた。
そして、Aの耳元に口を近づけ、彼らに聞こえない様にこっそりと言った。
「A…貴女、この状況わかってる？もしジェームズが負けたら、貴女はそのレギュラスと付き合う事になるのよ？…誰とも付き合え無いと言っていたじゃない」
『うん…そうなんだけど。でも私、嫌だったんだ…グリフィンドールが悪く言われたのが。だから、ジェームズに勝って欲しくて』
「呆れた…本当にどうなっても知らないわよ？」
リリーが再び溜め息をつくと、Aはしょんぼりとして呟いた。
『ごめん…気を遣ってくれてるのに、心配ばかりかけて…』
俯くAの髪の毛を、リリーは優しく撫でた。
「貴女…良い子過ぎるのよ。いつか痛い目見るんじゃないかと不安だわ…」
そんな2人の事を、少し離れた場所からジェームズ達が気まずそうに眺めていた。
すると、ジェームズが意を決して口を開いた。
「リリー、僕を信じてよ！絶対に勝つから。あいつにAを獲られるなんて事、絶対にさせない！」
その言葉を聞いて、リリーは彼に振り向いた。
「…当たり前よ。もし負けたら…わかってるわよね…？」
辺り一面が、まるで吹雪いているかの様に凍てついたのだった。
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piyo(プロフ) - 高校一年生女子さん» 高校一年生女子様、初めてのコメントを当作品にして頂きありがとうございます！お気持ちがとても伝わってきました…温かいお言葉に嬉しくて震えています。お陰様でとても励みになりました！これからも楽しんでいただけるようにがんばります。よろしくお願いします！！ (2020年5月25日 10時) (
レス) id: 1647fc4bda (このIDを非表示/違反報告)
高校一年生女子(プロフ) - →→語彙力がないので言葉で気持ちを伝えることができないのが悔しく残念です。 →まとめると(?)、本当に好きです大好きです！笑、出会えてよかったです。 作者様の作品が続く限り読ませていただきます。 (2020年5月25日 9時) (レス) id: 920c7a2a62 (このIDを非表示/違反報告)
高校一年生女子(プロフ) - →断片的な妄想の後に学生時代のFragmentary delusionを読むのはドキドキするのと同時に苦しさもあって時折ふと悲しくなります。色々な感情が駆け巡って想像が膨らみ...何と言ったら良いのでしょう... (2020年5月25日 9時) (レス) id: 920c7a2a62 (このIDを非表示/違反報告)
高校一年生女子(プロフ) - このようなものを書くのは初めてのためおかしい箇所があるかもしれませんがお許しください(;_;) 先日ハリーポッターの夢小説を求めFragmentary delusionのページに辿り着きました。そこからというもの、Fragmentary delusionはもちろん断片的な妄想も全て読みました。 (2020年5月25日 9時) (レス) id: 920c7a2a62 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：piyo | 作成日時：2020年5月24日 21時
