もうひとつの組織【原神】【男主】 (ページ2)

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キツネ色の尻尾を持った少年ページ2

｢おにぃちゃん！！
きょうもおはなしきかせてよ！！｣
｢…じゃあ、こんなお話はどうかな｣
｢!!なぁに？？｣

｢これはね、とある妖狐と人間のハーフのお話なんだ｣
｢ようこ？ってなぁに？？｣
｢妖狐はね、人間に化けるこわぁい妖怪だよ｣
｢えぇ〜！！やだぁ！｣

｢でもね、この妖狐はいい妖怪なんだ｣
｢なにそれぇ〜！！｣
｢じゃあ、始めるよ？｣
｢うん！！｣

そこには1人の少年がいた。
否、‹やってきた›の方が合っているだろうか

｢ほう、ここがモンド…｣

そう呟いて探索しようと
足を進めようとした。
そう、‹進めようと›したのだ
だか、ひとつのモノに
目を留めた。

その視線の先には
自分と同じくらいの
ヒトがいた。

だが、そのヒトの姿は醜かった。
髪は伸びて、
服は雑巾を縫い合わせたような
そんな姿だった。

少年はヒトを憐れみ
自分の‹イエ›に連れ帰った。

待女に風呂や着替え、髪を切らせた。
そうすると不思議なことに
さっきまで醜かった姿が
とても美しくなったのだ。

少年はヒトを
側近として迎え入れ
色々なことを教え込んだ。

だが、その側近は死んだ
側近はシワシワになるまで
自分に仕えてくれた。

所詮ヒトはヒト
妖とはそう簡単には暮らせない。

その事が大きなショックになり
キツネ色の尻尾を持った少年は
洞窟の中に姿をくらまし
部下たちを偵察させに行かせては

港の現状を知り、
人の恐ろしさを感じ
未だ洞窟から出ていない。

もしかすると、
突然その港を壊しに来るかもしれない。
その時は仙人達が力を合わせ
その暴走を止めて少年を壊すだろう。

｢おしまい。｣
｢えぇ！しょうねんをこわすの？！｣
｢うん。またこんなことに
ならないように存在を消してしまうらしいよ〜｣

｢アヤミ〜行くわよぉ！｣
｢あ！うん！またね、おにぃちゃん！｣
｢うん、またね。｣

｢…まぁ、あくまでも伝説だからね
実はすごく近くにいたりして…｣

｢なーんてね。ﾊﾊﾊ｣