春を生きられない君は【旧多二福】 (ページ13)

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。11 旧多side ページ13

あの子が居なくなってから１週間ほどたった

１週間Aが出没しそうな所を手当り次第探している

が、どこにもいない

というより、わかんないんですよねぇ、あの子が何考えてるのか

普通捕食が目的ならこんな大通りじゃない方がいいのだ

それに日頃こんな形で捕食をしてるならCCGだって目をつけてるはず

あの雰囲気と言い、多分、本気出せばSSぐらい行くんじゃないんですかね、オーラがそこらの雑魚とは違いましたし

そんなに強いなら喰種の中でも話が出るはずなんですけど、イトリからもなんの情報もなし

本当にわからない、わからないからこそ、僕のものにしたい、全て知りたい

どいつもこいつも女ってのは僕の苦労が理解できないんですかね？？

思わず、鉄骨落としちゃいましたよ！

そして、今日も大通りにでてあの子を探す

そろそろ出てきてもらわないと、泣きますよ？？

お？？？？お？お？お？？？？？？

あれは！！あそこに座ってるのはそのまさしく！Aでは無いですか！

今すぐにでも抱きしめて攫って閉じ込めておきたいところなんですけど、ほんとに強かったら殺されかけるのでできるだけこの間と同じ感じで話し掛ける

旧｢あのぉ、ちょっといいですか？｣

そう声をかけるとAは、びっくりして間抜けな顔をしてた

前あった時だったらそれをみて可愛いと思うだろうに、今回はとてつもなくそうは感じなかった

あまりにも、やつれていた、正反対すぎるぐらい本当に弱ってる

あっ、これは意外とちょろいかもしれない！！！！

その後は何もかもトントン拍子進んで、今は僕の家に向かっている

いまなら殺すチャンスなのになぁ、なんで殺さないんですかねぇ

家まで向かう途中なにか言葉を交わしたりすることは無かった

ただ、彼女の手を黙って繋いでいた

その触れた手からも何も感じることは出来なかった

ねぇ、A、あなたは一体何が目的ですか？
何を考えてるんですか？