前夜祭 ページ9
6月6日。
体育祭の総練習及び前夜祭。
学校自体の授業はほぼほぼなかった。
昨夜私は、荒れた家庭事情で、ずっと泣いて、ずっと暴れていた。親と仲が悪く、家の中は常に喧嘩状態なのだ。
「明日学校行きたくない」とか「もういや」ばかり言って、自分でも制御できてなかった。
けど、この日、最終的には今日来てよかったなって思える1日だった。
す
総練習は、基本司会側、生徒会の皆と待機。
前夜祭だけは、運営側、ではなく客側として見ることが出来た。
A『ぼっち嫌だから、誰か一緒に前夜祭いこ』
「フルーツタルト」でそう一言言う。
みんな暇だったらしく、彼氏のいる由莉と、部活動などで、忙しいのか、はたまたそちらで集まるから来れなかったのか、鈴木幸久はいないけど、それ以外6人と蓮は集まった。
一緒に見ることにした。
ギャグだったり、チーム長によるダンスだったり、茶番劇だったり。適当に見てたら面白かったけど、真剣に見るものでもないので、私はスマホを開く。
右隣には誰もいないので、内側向いていて、左側には篤基が、その後ろには蓮、翔。また、その隣に桃と荻原健・・・とゲーム好きな人たちが、右側に集まっていた。
私は、隣の篤基に、ゲームの話を持ちかける。
「みて!こないだね、こんなゲーム入れたんだ!はねろ!コイ〇ング!ってゲームなんだけどね、こないだ初めて金ピカのやつ釣ったの!」
とりあえず、反応した篤基と蓮にみせる
「よかったねー」
「めっちゃ棒読みだね」
篤基の棒読み具合に笑う。
「だって、コイ〇ング嫌いだし。シンオ〇地方の時だっけ?なんかの時にコイキ〇グ大量に出てきて、嫌いになった。」
「えー、可愛いじゃん。ね、海月くん?」
「よくわかんないかなー」
蓮は笑いながらいう
(´・ω・`)
この顔文字が似合う表情になってしまう私。
この辺りから、あまりゲームには詳しくない速人なんかもポケ〇ンの話だけは入ってきて、結構盛り上がった。
正直に言うと、前夜祭の出し物よりも、思い出になったと思う。
別れ際、私は蓮にまた声をかける
「ね、海月くん?グループには入らないの?」
「招待されてないから入れないんだよね」
「そうなんだ。入ろ入ろ!私やり方わかんないけど、誰かやってくれないかな?」
「あとで、私やっとくわー」
それを聞いていた陽花が追加してくれていた。
そして数時間後、
蓮『よろしく〜』
推しがグループに参加した。
ラッキーカラー
あずきいろ
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作者名:ぺんぎん(。・θ・。) | 作成日時:2018年1月16日 18時