スポテ振替 ページ13
6月13日の朝のHRより
「スポーツテスト振替日は今日です。やってない人は、16時に、やってない種目の場所へ言ってください。」
前日にも告げられていた現実。担任の先生は、再び告げた。
私はスポーツテストの日、熱があった。
午前中の種目は全てこなして、午後から、持久走のみなので、少し保健室で休んだら、行けると思ってそこへ行った。
もちろんのこと、保健室に入ると、体温を計らせられる。計ると……まさかの38.0度。
寝て、良くなったら行くって言ったけど、下がることは無かったので、まさかの辞退。後回しとなった。
それで、今日の振替日が最悪の現実となった。
持久走のみを、やらなきゃいけないのだから。
「スポテ振替最悪だよー」
「ドンマイ」
「あ、うちもだよ!一緒!」
朝、I組に遊びに行って、速人と、速人の番号順が次の、今年初めて出来た友である子と、喋っていた。
偶然、その女の子も、スポーツテスト当日は熱でいくつかやっていなかったのである
「持久走一緒に行きましょう?」
「いいよ、いこ」
そう約束して、嫌だな嫌だなと考えながら、一日を過ごしていた。
そして時間が廻る。
15時半ぐらいになると、I組にいる人数も減って、スポテを受ける私と女友、女友と仲のいい速人、それと、17:00の部活まで暇な蓮の4人に、あと数人って感じになった。
「走り終わったら、女友ちゃんはまだ種目あるし、寂しいから二人残ってて」
「どーしよっかな」
速人は若干ニヤニヤしながら有耶無耶にする。
「すぐ帰ってくるから!!」
私は極度の寂しがり屋である。
残ってないのが怖いから、そう頼み込む。
だけどもう時間だ。
「もう16:00だから、行ってくるね……女友ちゃんいこ」
「いってら」
速人にそう言われ、ゲームをしていた蓮は手だけ振って送ってくれた。
そして、運動場のトラックへと向かう。
ラッキーカラー
あずきいろ
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作者名:ぺんぎん(。・θ・。) | 作成日時:2018年1月16日 18時