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授業が終わって大広間に夕食を食べるまで時間があったので,Aはフレッドとジョージとリーの四人で中庭でぼーっとしていた
希望者はAだ
「これなに楽しい?」
ジョージが呟きながら芝生に寝転がった
「んー」
Aは近くのベンチに座りながらちょうどいい角度で入ってくる太陽の光が当たるところでポカポカしていた
「「A〜」」
フレッドとジョージが寝転がりながらAに甘えてきた
「…何…?」
Aは仕方なくベンチから離れて二人の方へ向かった
「おれ,湖の方行ってくるからいちゃこらさっさでもしとけ」
リーがニヤっと笑いながら湖の方へ消えていった
「スカートの中見ちゃうぞ」
ガオ〜とフレッドが寝転がりながらふざけた
「!?…」
バッとスカートを押さえて顔を真っ赤にしながらAはまたベンチの方へ向かおうとした
「待ってよA〜」
ジョージがそう言ったその時だった
「フレッド君?」
女性の声がAの後ろで聞こえた、
振り向くと、二つほど年上のハッブルパフの女生徒がこっちに向かってきた
「ちょっといいかしら」
その女生徒はAやジョージに目配せするとフレッドに着いてくるように合図した
フレッドは戸惑いながらも立ち上がってその女生徒についていった
「…どうしたんだろ」
Aはどうしたのかすぐ分かったが、信じたくなかった。
急に胸がきゅうっと苦しくなった
「…嫉妬?」
ジョージがAの顔を覗いた
「違っ」
Aは耳まで真っ赤になって否定した
「…ついて行く?」
ジョージがしれっと手をつなぎながら言った
「っ…ううん…いいよ、」
Aが俯いた
「そっか」
それからしばらくフレッドが帰ってくるまでAとジョージはベンチで座りながら待っていた
帰ってきた時には陽はさっきよりも随分沈んで温度も低くなってきていた
「…ハア…」
フレッドは相当疲れたようにため息を吐いた
「ジョージ,行けよ…お前も呼ばれた」
フレッドがAの隣に座った
「俺??」
「ええ、そうよ!フレッド君がダメなら貴方しか居ないわ」
前を見るとその女生徒が仁王立ちして言った
「どゆこと…?」
ジョージが困惑した顔で言った
「好きなの!付き合って…欲しいの…」
「ごめん…俺彼女居て…」
ジョージが申し訳なさそうに言った
「二股のビッチでしょ!!何がいいのよ!」
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rapier(プロフ) - Aliceさん» 返事遅れてすみません!!ありがとうございます!!自分でも信じられないくらい掛け持ちしてるので遅くはなりますが更新頑張ります(遅すぎ) (2023年3月17日 18時) (レス) id: bda167fb53 (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - フレジョかだいすきで、もう夢主に私自身が成り代わりたいくらい即読みしてしまいました!もうイチャコラさせてください!こんなに幸せになれるものを書いてくださってありがとうございます! (2023年3月1日 13時) (レス) id: fa4665eb65 (このIDを非表示/違反報告)
rapier(プロフ) - ありがとうございます!めちゃくちゃモチベになります!これからも頑張ります! (2023年1月20日 20時) (レス) id: bda167fb53 (このIDを非表示/違反報告)
シャーロットの鷲(プロフ) - プロローグだけでこれからの展開が気になって仕方がないです、お気に入り登録失礼致します。 (2022年12月12日 11時) (レス) @page1 id: 38bde81259 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:rapier | 作成日時:2022年12月12日 7時