はじまり ページ1
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「十三番隊隊士朽木ルキアが現世にて不当滞在超過」
その一報を受け、ここ瀞霊廷はザワついていた。
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「恋次くん…」
ルキアと幼い頃からの友人だという話を前に聞いたことがある。
親しい関係があるキッカケで拗れてしまったことも。
あまり気に病んでないといいけど、
そう思いながら窓に向けていた視線を書類へ戻したとき。
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京楽「おや?阿散井くんにお熱かい?Aちゃん」
茶化すように指でつついてくる自隊の隊長に溜息を吐いた。
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「何歳違うとお思いですか!正確には分かりませんが。」
京楽「んふふ、そうだねぇ。それもそうだ。」
隊長が笠を親指と人差し指で摘んで下げる。
京楽「百年…経つね、」
「短いのか長いのか」
京楽「よく言うね、長いだろう」
「…そうですね」
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目を閉じてみると思い出す皆の姿。
今でも信じられないような出来事。
鳴り響く警告音にザワつく人々。
何より、色素の薄いくせ毛を掻きながら笑う男を思い出して、ちょっと切なくなった。
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「さて、お仕事しますよ!隊長」
にっこり笑ってそう言うと、今日は素直に仕事に取り掛かってくれた。
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「ん、地獄蝶…?」
ヒラヒラ舞う蝶がとまりやすいように手を出す。少しずつ平穏が崩れようとしていることに気づかずに。
「そんな・・・!」
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「現世にて滞在超過中の朽木ルキアを発見。人間に死神の力を譲渡した疑い有り」
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yui - してほしいです!! (2019年11月4日 17時) (レス) id: a956401359 (このIDを非表示/違反報告)
yui - もう、更新はしないのですか? (2019年11月4日 17時) (レス) id: a956401359 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:パルプ | 作成日時:2016年8月29日 1時