その女、好みの男を拾う。

18日目 ページ18

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貴女『コンコンコン』


理事長「どうぞ」




手でノックするのがめんどくさくて口で言う。

扉を開けると想像していたものよりもものが少なく味気ない部屋。必要最低限のものしかない。

まあ私はこっちの方が好きだな。
ごちゃごちゃし過ぎないところ。





貴女『さっきも言った通りE組に移りたい』


理事長「本当の理由を聞いても？」


貴女『勉強だるい したくねぇ』


理事長「そう、残念だ 君は優秀な生徒なんだけどね」





そーゆうの言ういいからとっとと許可書にサインよこせや。渡した紙に判子を押してくれた。

よっしー、これで明日から任務な。





貴女『確かに じゃさよならー』




ガチャりと閉めて廊下で鼻歌しながらスキップした。
あ、流石に階段だと危険だから普通に降りたよ。







〇






あんれ、アイツいなくね？
時間ちょうどいい頃だと思うのに一向に迎えが来ない。



貴女『なぁなぁパッパお迎えは〜？』


時雨「徒歩でいけ」


貴女『Aちゃん寂しいﾖ』


時雨「知るか」





ブチりと切られた。





貴女『おいおいこんな美女見捨てて…あ、さてはあいつ…！！』






貴女『お前ー！！甚爾君とそんな関係だったのか！？言えよ！！薄い本作って売り捌いてる！！』



時雨「は何言ってんの？？」



貴女『くっ…因みにヤッた？？』



時雨「何の話？？大丈夫か？？」



貴女『甚爾君受けか…？意外と攻め？？』



時雨「おーい」



貴女『はっ！！そんなの嫌だ！！想像するだけでぐへへになる！！』



時雨「うわー…お前何しに電話かけてきた」




貴女『あ、そうだ。何時頃帰ってくるの？』


時雨「2、3日以降だな」


貴女『OK2、3日……？え』


時雨「じゃあ」





2、3日は会えない…？は？
拾った主人私だよな……？
え、会えない？

力が抜けて座り込んだ。
コンクリートとかどうでもいい
え、あいつ当然のようにいいやがった。







貴女『ちょっと待って理解が追いつかん』



貴女『アイツならまだしも甚爾君に会えないとかもう無理どうしよう明日からやっていけねぇ…！！』




聞いてねぇぞおおおと泣き叫んでいると周りから痛い目で見られる。
おうおう美女の涙見て興奮してろ。

脳内の中はどうやら通常運転のようだった。

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