伊達工、鉄の猫被り現る

発言 ページ25

ーノーサイドー

『…地球を太陽に詰め込んだら…130万個入るんだって』


その発言を聞いた瞬間、二口はAを好きになったことを後悔した。


「(コイツ…絶対気づいてねー…)」


そう、気づいてないのだAは。逆に気づくわけがないのだ。それどころか二口が地学にハマったとかいう馬鹿なことを勘違いしている。


二口の言った、月が綺麗、のはあなたが好きです的な意味。今時赤ちゃんでも知っている。

まあ実際Aは知らなかったが。
　
「(うわマジかコイツ…はぁ…)」
　
果たしてAが二口の気持ちに気づく日は来るのだろうか。
　
「お前、馬鹿だな」

『急に？』

「馬鹿馬鹿馬鹿」

『ハァァァァ？ふっざけんな！てめーの方が馬鹿だろ二口ィィィ！』

※実際二人とも馬鹿である

　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　

　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　

　
　
　
　

「じゃあお前はいつ気づくんだよ」


　
　
　
　
　

　
　
『(はぁ？気づくって地学好きなことには気づいてあげたでしょ？他になにに気づけばいいの？)』
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
Aはここまで言われても気づかない。
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　

　
　
　
『え、何に？』
　
　

　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　

　
　
　
　
　
　

　
　
　
「はぁ…ほら着いたぞ、じゃな」
　
　
『あっちょっと！』
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
二口はAを背に走った。
　
　
　
　
　
　
　

　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　

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