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綱海side
「だから、ホントのホントです！！」
クジラに乗ったんです〜！！とマネージャーの中で囃し立てる青髪の子を横目で見る。
「アナタ寝惚けてテラスで寝てたじゃない」
夢じゃないの、と赤髪のマネージャー───雷門夏未と言ったか、確か彼らの所属している中学の理事長の娘───は何だか呆れ顔だ。
「夢じゃないですよお！
ホントに乗ったんです、綺麗な白いクジラ！！」
翠さんと一緒に！！そう付け加えられた言葉に頭をガツンと殴られた様な衝撃が俺を襲う。
「翠さんと……？」
「ほら、ここに翠さんの青いコートが、」
「そう言えばそうね、でもクジラは……」
「いや待て、翠って言ったか？」
「え、ええ」
「……」
「？どうしたの、綱海君？」
翠(……？)は、いや彼女は、……。
「アイツは、ここいらではウンジャミ様って呼ばれてるから」
「？？」
訳を話す、彼女がウンジャミ様と呼ばれる所以、一帯での評判、エトセトラ。
「……じゃあ、本当に翠さんがクジラを呼んだと言うの？」
「絶対そうです！！」
ふぃふ、ふいふつ？と頭を傾げる彼女を皆も同様に見詰める。
「とにかく、そう呼んでました！」
「……夢じゃないの？」
これ。
未だに謎過ぎる夢の内容に更に訝しむ、そう言えばと誰かが呟いた。
「翠さん、どこに行ったんでしょうね」
「そう言えば……」
「また何処かふらふらしてるんじゃないの」
彼女、ああ見えても放浪癖あるから
ああ、あまり気にしてませんでしたが、そう言えばそうですね────
翠、翠。
本当にか？
確かにアイツはここら一帯ではウンジャミ様とか言われてるが、本当に翠なんて名前だったか？
もっと、もっと違ったような……。
「……あれ、このコートの袖裏、解れてる……？」
「金糸ね、何かの刺繍？」
「……00って書かれてます、ええと、“Dear,Alic……」
「っなあ、それ、俺が翠に返しとく、」
「え？」
「コート、冬物だろ、重そうだ」
「でも、私が返さなきゃ、」
「そんなことで怒るようなヤツじゃあねェよ、アイツは」
預かると、彼女は何か閃いたように俺を見た。
「なるほど、なるほど……」
「？？」
「ふふふ、何でもありません」
コート、よろしくお願いしますね、そう言ってマネージャー3人組は顔を綻ばせてどこかへ行ってしまった。
「……何だったんだ……？」
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久坂朧@三色団子と朧は神(プロフ) - あかいりんごさん» あかいりんご様、閲覧及びコメントありがとうございます！とっても嬉しいです！！更新は停滞気味ですが気長に待って頂けるとありがたいです！！ (2021年3月31日 22時) (
レス) id: 6e12f91009 (このIDを非表示/違反報告)
あかいりんご(プロフ) - コメント失礼します。昔から見ててずっと探してました！言葉選びが凄く好きです！応援しています！ (2021年3月30日 20時) (レス) id: 089acdd5f5 (このIDを非表示/違反報告)
久坂朧@三色団子と朧は神(プロフ) - 星猫さん» 申し訳ございません、こちらは存じてないです。完全なる自己満足の駄作なので合作する予定も今後もないのです……。ご不快にさせて大変申し訳ございません……！ (2021年3月17日 0時) (レス) id: 6e12f91009 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 後、トラスフォーマープライムは知ってます？ (2021年3月16日 19時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 一緒に合作しませんか？ (2021年3月16日 19時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：久坂朧@三色団子と朧は神 | 作成日時：2021年1月26日 21時
