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「クジラさん？」
「そう、クジラさん」
ふふ、と笑みが零れる。
「クジラの友達がいるんだ、君もきっと気に入る」
「クジラさんのお友達……」
おおきいですか？
うん、大きいよ。
くろいクジラさん？
いいや、白いクジラさんさ。
きれい？
ああ、きっと。
波打ち際まで手を引く、彼女は少し目を覚ましたのか、朝焼けの海に感嘆を残した。
「……おいで！！！52！！！」
瞬間、朝日の向こうで水飛沫が飛んだ、徐々にこちらに近づいてくるそれに音無は眼を輝かせた。
「行こう、春奈!!
きっと楽しいよ、水着、あるんだろう?」
「！！！！！！」
腕を強く引っ張って海の中へ入りこむ、音無は未だに戸惑っている様で、彼女は泳ぎながら困惑気味だ。
「いくぞ」
私達を小さな魚たちが押していく
「すごい、私たち、いま、」
「ふふ、凄いだろう」
私の
「ねえ、翠さん、すごい、あのね、あのね、」
「ゆっくりでいいよ」
「わたし、クジラさん初めて見た」
「そうか」
「こんなにきれいなクジラさん、初めて見た！」
「ふふふ」
途端、52が沈む、彼らは私たちを鯨のいた場所まで連れていくと、その場所で散開した
「あれ、」
「大丈夫、彼はいるよ」
下に、そう言い切る前に彼が私たちを乗せて海から顔を出した、近くで見るととても大きい彼は何だか得意げに見える
「クジラさんに、のってる、」
「驚いたかい」
「うん、凄い、すごい！！！！
とっても驚いた！！！！」
「はは、それはよかった」
その十数分の間、彼女はずうっとはしゃぎまわって、ついにぷつりと糸が切れたように52に倒れこむと、そのまま思い残したこと等まるで無かったかの様に眠る。
私は何とも言えない感傷に浸りながら、彼女を横抱きにして陸に上がる、幸せそうな顔をしている彼女を見て、私の大事な人も、きっとこんな感情だったのだろうか、と。
思い起こして、頭を振る。
「52、ありがとう」
「──────」
そう言うと何やら彼の方が未練がましい顔をしていたので、何をそんなに名残惜しく思っているのだろうと疑問に思っていると、彼は海の底へと帰って行ってしまった。
彼女を軽く拭いてやって、私の、あの青いコートを被せる。
「……もう少しだけお休み」
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久坂朧@三色団子と朧は神(プロフ) - あかいりんごさん» あかいりんご様、閲覧及びコメントありがとうございます！とっても嬉しいです！！更新は停滞気味ですが気長に待って頂けるとありがたいです！！ (2021年3月31日 22時) (
レス) id: 6e12f91009 (このIDを非表示/違反報告)
あかいりんご(プロフ) - コメント失礼します。昔から見ててずっと探してました！言葉選びが凄く好きです！応援しています！ (2021年3月30日 20時) (レス) id: 089acdd5f5 (このIDを非表示/違反報告)
久坂朧@三色団子と朧は神(プロフ) - 星猫さん» 申し訳ございません、こちらは存じてないです。完全なる自己満足の駄作なので合作する予定も今後もないのです……。ご不快にさせて大変申し訳ございません……！ (2021年3月17日 0時) (レス) id: 6e12f91009 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 後、トラスフォーマープライムは知ってます？ (2021年3月16日 19時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 一緒に合作しませんか？ (2021年3月16日 19時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：久坂朧@三色団子と朧は神 | 作成日時：2021年1月26日 21時
