宇宙から見てもあなたは素敵だった ページ11
⚠今回視点主がオリキャラです
伊織side
い「A…ごめんね」
私は知っていた。
この一夜の物語を。
数年前、この
織姫が姿を消した。
好奇心だったのだ。
本当はすぐに戻る予定だった。
でも、彼を見つけた。
あ「伊織、A帰っちゃったよ？」
い「引きこもりめ……」
天音…あなたを見つけたの。
本来は彦星と結婚しなければならない。
でも、好きになった人と一緒にいたい。
だから…あなたに織姫という称号を
譲ってもいいかな。
私、最低だね……。
あなたを困らせてしまうかもしれない。
地球から突き放してしまうかもしれない。
きっとそうだ。
彦星達は今日のように総出で、
私を探している。
宇宙に連れていかれたら…
知らない人々に結婚を迫られたら…
あなたはどう思うだろうか。
い「やっぱり、ダメだ…」
あ「どうしたの？伊織」
い「天音…落ち着いて聞いて欲しいの。」
あ「う、うん？」
い「私……今日帰らなきゃいけないの。」
あ「え？？もう遅いから？？？」
い「そうじゃなくてね…、あそこに。」
そういって私は
あ「伊織が冗談言うなんて珍しいね」
い「……もう、冗談でもいいや。」
そういって、私は…くるりと一回りした。
回り終えた時には私の髪は地面につくほど長くなり、星屑が散りばめられた着物に身を包んでいた。そして頭には触角を生やして。
あ「え………えっ………？！」
天音は口を開けたまま固まっていた。
い「私……織姫なの。」
あ「……うそ、でしょ…？」
い「ごめんね、ごめんね天音。
ずっと黙ってて…本当にごめんなさい。｣
天音は声が出ないようだった。
い「私はあなたに恋してしまったの。
彼女になれて本当に嬉しかった。
でも毎年天体観測している時は胸が痛かった。本当は帰らなきゃいけないのに…
天音にもAにも嘘ついてるのに…でも
私は天音が好きだったの。離れたくなかった。」
あ「…………伊織…」
い「でもやっぱり友達は大事にしなきゃね
宇宙からみても天音は私の一等星だったよ。」
そう言って私は天音の額にキスをした。
天音はすっと目を閉じ、そのまま眠ってしまった。
い「……目を開けたら私を忘れているわ。
大好きだよ……天音。」
私は彼をそっと抱きしめた。
ｻﾞｧ………
い「来たのね…」
う「織姫様。」
涙を拭い振り返った。
正直星ってどれも同じに見えるよね→←あれ、お願い叶ってなくね？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 110人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「歌い手」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
かのこゆり - かのこゆりです！面白いのに感動シーンもある、まさにハイブリッド型の素敵なお話でした！４人組さんたちのコントみたいなのがいい感じになじんでて、すごいです！２の方も読んだのですが、やっぱり面白かったです！これからも楽しみにしています！ (2018年7月17日 5時) (
レス) id: 175296d32b (このIDを非表示/違反報告)
せる(プロフ) - すごい面白かったです！！私好みで色々と勉強になりました(?)！更新頑張って下さい＆楽しみにしてますね(*´ω｀*) (2018年7月17日 4時) (レス) id: e72b350f14 (このIDを非表示/違反報告)
くっしょん(プロフ) - とても面白かったです！続きは更新されるのでしょうか？できればしていただきたいです(* ' ω ' *) (2018年7月16日 13時) (レス) id: befdedf8a6 (このIDを非表示/違反報告)
空ノ水雲(プロフ) - くあまそさん» こちらにもコメントありがとうございます！あの曲とても好きなんです(●´ω｀●)ゞ (2018年7月16日 10時) (レス) id: 2936a05555 (このIDを非表示/違反報告)
くあまそ - わっ、わっ、わっ！面白いです！こういう作品大好きです！浦島坂田船で年に一度の恋模様歌ってましたよね...ありがとうございました！ (2018年7月16日 2時) (レス) id: 345ac3a1a1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：空ノ水雲 | 作成日時：2018年7月1日 14時
