その7 ページ7
うらたside
Aちゃんが扉を開ける。
そこには笑顔の坂田がいた。
正確に言えば額縁の中で、だ。
数ヶ月前、坂田は事故で亡くなった。
その日はAちゃんと付き合って2年目の記念日だった。
Aちゃんは突然の事でそれを
受け入れきれなかったのだろう。
この部屋を閉じ、坂田のことを記憶から
消そうとした。
きっとそれが今回の事態を招いたのだろう。
坂田が成仏できなかった理由。
Aちゃんが心配だったのだ。
あいつがスイーツばっかり買ってきてたのは
きっと記念日にケーキを届けきれなかった
心残りからなのだろう。
う「食べてやれよ、それがアイツの望みだ」
「……うん」
一体どういう原理でこれらを買ってきたのかは
本当に奇妙なところだが、
今はそんなの関係なかった。
「……美味しい……。」
う「…よかったな、坂田。」
その後まーしぃ達と合流し、
坂田の使っていた部屋の掃除をした。
「ごめんね、ごめんね………。」
セ「泣かんといて、さかたんも望んでへんよ。」
志「女の子は笑顔が1番って言うしな。」
「…うん、ありがとう」
掃除が終わり、Aちゃんに笑顔が戻ったところで俺らは置いとますることにした。
う「それじゃ。」
「うらたん、志麻くん、センラさんありがとうございました」
セ「いえいえ」
志「なんかあったら遠慮なく言いや！」
「うん！」
一瞬だけ彼女の隣に笑顔の坂田が見えた気がした。
くしゃっと笑うあの笑顔がその日は頭から離れなかった。
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八時間制居眠り遠征隊 - まさかの展開過ぎて気付いたら目の前に池が出来てました…😭 (2022年4月1日 22時) (
レス) @page10 id: 28b1a8c3b0 (このIDを非表示/違反報告)
AKI - 想像していたよりめちゃくちゃ感動系で泣いてしまいました😭素敵な作品をありがとうございます😊 (2021年12月30日 3時) (レス) @page11 id: 6858984be7 (このIDを非表示/違反報告)
るん(プロフ) - 初めは半分笑いながら読んでたけど、最後の方は涙が止まりませんでした、、、｡ﾟ(ﾟ´ω`ﾟ)ﾟ｡ ｡ これからも頑張ってください！！ (2020年7月29日 17時) (レス) id: c7e2e9d018 (このIDを非表示/違反報告)
つぼみ - え、最後、こうなるなんて、、とみんなと同じように目から汗が止まりませんでした！最高でした！！ (2020年7月21日 19時) (レス) id: 553edd9d3f (このIDを非表示/違反報告)
ギルティ - とってもいいお話でした！あれ？目から水が…… (2020年5月29日 14時) (レス) id: d1f95d9fc5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空ノ水雲 | 作成日時：2018年6月18日 10時
