隣人のお兄さんが料理上手だった件について。【センラ】

41皿目 ページ43

no-side




１ヶ月後。
まふまふの新しいアルバムが出た。



その中に収録されている曲のうち、
ひとつの曲がネットの中で話題となっていた。



唄タネP作詞作曲の【吾輩は猫だった。】である。




2525動画での曲の紹介文は

【大切な人が自分の殻を破ったことを祝して作りました。皆さんにもありませんか？
嫌われるのが怖いから自分を偽ってしまうこと。自分を1番に考えてしまうこと。
それは恥ずかしいことではないです。
でも大切なものを1つ持つことで
きっと皆さんも変わることが出来ると思います。そんな想いを込めた曲です。】




いつものまふまふのキーより少し低いサビに
唄タネPの思いが入っている曲だった。
まふまふの声にあっている！と
たくさんの高評価のコメントがついた。




♪。.:＊・゜

黒い長靴にシルクハットを被り
杖をつきながらふんぞり歩く
二足歩行の猫は
街ゆく人に好かれ
かぎしっぽを自慢げに揺らす
素敵でしょ、美しいでしょ
猫は自分を誰よりも愛してた

吾輩は猫である 名前はまだないけれど
誰のものでもない 縛るものもない


白いワンピースに包帯を巻いて
壁をつたいながら怯えて歩く
一足歩行の少女を
街ゆく人は嫌う
光ない目を寂しげに揺らす
大丈夫よ、辛くないよ
猫は少女を自分より愛してた

吾輩は猫である 名前はまだないけれど
誰のものでもない 与える愛もない


君が最期に震えながら言った
あなたに贈り物をあげる
あなたの名前を


吾輩は猫だった 名前は君がくれた
誰のものでもない 消え去ることもない

いつか君が名前を呼んでよ



♪。.:＊・゜





動画の再生回数は今だ止まることを知らず伸び続けている。




そして最近もう1つ話題になっているのは
歌い手のセンラと唄タネPのTwitterでの
絡みだった。


もしかして付き合ってる？などの声が上がっていたが唄タネPの性別が不明なため
少しずつその疑惑は消えていった。



もちろん、現実世界では今日もまた
2人で暖かい食卓を囲んでいるのだ。






「「いただきます。」」





❦ℯꫛᎴ❧

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