隣人のお兄さんが料理上手だった件について。【センラ】

37皿目 ページ39

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先輩に手首を痛いほど掴まれ、
引きずられるように近所の公園に連れていかれた。




先「ねぇAちゃん。
今日はよくもやってくれたな。」



先輩の顔から笑みが消えた。



「私はあなたの彼女ではないです。
それに、セクハラ行為をしてきたのは
先輩じゃないですか。私は何もしてません。」




先「この女っ…。」




ｶﾞｯ……




左頬に鈍い痛みが生じる。
痛い。
あぁ、殴られたのか。
乙女の顔殴るとかどこまでクズなんだよ。



そのまま、髪を掴まれ地面に投げつけられた。
痛いし殺されるかもって怖いよ？
でもね、こんな状況でもセンラさんのことで
頭がいっぱいなんだ。
彼のことを考えると音楽が溢れ出てくる。
どんどん満たされていくんだ。




幸せになりすぎたバチが当たったのかなぁ、
なんて思うよ。




先「何笑ってんの、気持ち悪。」



「先輩、ひとつ聞いておきたかったんですけど、なんで私なんかをターゲットにしたんですか？」




これだけは聞いておきたかった。
考えても答えが見つからなかったから。




先「お前さ、わりと可愛いって評判いいんだよ。でもそのくせ誰とも付き合ったことないんだろ？


だからさ、俺らで掛けしてたわけよ。
あの無表情女を壊したやつが金貰えるってさ。」




あー、聞かなきゃよかったなぁ((




「そーなんですかー。」



先「そーそー。だから大人しくしといてね。」




先輩が私の上に馬乗りになる。
その汚い手で私に触るな。
愛のないような形だけの交わりなんて
獣でもできる。




私は人間だから。
愛という見えないものに執着する人間だから。
先輩のことを受け入れるのは無理だ。



「どいてください。」



先「うるせぇなぁ、ちょっと黙ってろ。」



首に押し当てられたのは、ナイフだ。
冷たくて固い血も涙もないような無機物。




こんな物1つで人間とは簡単に支配できるものなんだね。




体が動かないや。




砂が着いた服が脱がされていく。
好きでもない人に、しかも外で、
私は一体どんな地獄を見せられてるんだ。




首筋に先輩の舌が這う。
それは鎖骨へ、胸元へと動く。




嫌だ。不快だ。気持ちが悪い。




恐怖と不快感の連鎖。




先「忘れてた、写メ撮っとかねぇとな。｣



先輩はパーカーのポケットからスマホを取り出す。
写メ………って一生残るじゃん…。




「嫌だァァァっ！！誰かァァァァァーー！！」




先「黙ってろっつっただろっ！！！」




ｶﾞｯ…!!

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