35皿目 ページ37
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人間は群れて暮らすのが好きだ。
決して悪い意味ではなく、互いを支えあって
生きていくのだ。
人間は頭がいい動物だから、
相手のことを理解したいと本能的に思う。
そのためにとった行動は、食事を共にすることなのだ。
言葉のなかった時代も、
言葉が存在する時代も、
共通するコミュニケーションの1つだった。
それが今では、1人で食べたり
味気ない栄養ドリンクで済ませたり
食べなかったり、とコミュニケーションツールは消え去ってしまった。
最近までは私もそれだった。
会話なんて、そもそも望んでなかった。
でも。
セ「…美味しいですか？」
「はい、今日のは一段と。」
今では、過去の暮らしに戻るのは怖い。
この何気ない幸せが無くなるのは恐ろしい。
それだけ、センラさんが好きなんだ。
セ「一緒に作ったからですかねー？
でも、ほんまに手の赤み消えて良かったですわ。」
「私がぼんやりしてたばっかりに…」
セ「いや、僕の不注意ですわ。
あのまま傷が残ってしまってたら
フライパン見る度にフラッシュバックしてしまうところでした。」
「トラウマになってるじゃないですか。」
なぜ、私じゃなくてセンラさんのトラウマに
なってるのかは触れないでおこう。
「センラさん、これからも一緒に
夕飯…食べてくれますか…？」
セ「えー、どーしよーかな。」
「センラさん、たまに素を出しますよね」
セ「まぁ、大切な人とかやったら
だしてもええかなーって。」
「た、大切な人…」
じんわりと頬が熱くなる。
私のその反応に気づいたのか、センラさんが
ニヤニヤしている。
からかわれてる？笑
セ「Aちゃん無表情やけど、見分けつくようになってきましたわー。」
「え、私って表情、見分けつかないですか？」
セ「つかへんよ。」
ちょっと真顔で言われたからショック。
「今日はセンラさんの素の部分が
見られたので嬉しいんですよ。」
セ「素の部分……。
あんまりええもんじゃないですやん。」
「私は好きですよ？」
センラさんの顔が林檎のように赤くなる。
それをみて、私も顔がさらに熱くなる。
セ「……Aちゃん、」
ピンポーン…
タイミング悪すぎるだろ！！
セ「はーい。」
センラさんが玄関へと出ていく。
私はこっそりと誰が来たのか見ようと
壁伝いに隠れて玄関へ近づく。
？「あんたが折原？」
そこに居たのはあの先輩だった。
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まりあ 裏千家 - センラさんは推しだし主人公は面白いし...どタイプの作品で嬉しいです！最後のほうでセンラさんが自分のことを"センラ"って言ってて萌えました。これからも頑張ってください応援してます！！ (2019年3月13日 22時) (
レス) id: 4cddf3a5c1 (このIDを非表示/違反報告)
しゃけご飯(プロフ) - 空ノ水雲さん» ありがとうございます(´TωT｀)全力待機させて頂きます！！！！！！ (2019年2月3日 2時) (レス) id: 459be71871 (このIDを非表示/違反報告)
空ノ水雲(プロフ) - しゃけご飯さん» コメントありがとうございます！ そんなに褒められると照れますなぁ(*´▽｀*) センラさんの作品ですね！お任せ下さい！！ (2019年1月29日 19時) (レス) id: 32c671349e (このIDを非表示/違反報告)
しゃけご飯(プロフ) - あ、後…センラさんの作品また書いて欲しいです(厚かましくてごめんなさい(/. .\)) (2019年1月29日 1時) (レス) id: 459be71871 (このIDを非表示/違反報告)
しゃけご飯(プロフ) - 初めまして！他の作品も前々から読ませて頂いてたのですが、自分の推しというのもあるのかこの小説が大好きすぎて思わずコメントしております。ギャグ系も行けてしまう空ノ水雲さんの作風とても好きです！これからも読みまくります！ (2019年1月29日 1時) (レス) id: 459be71871 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空ノ水雲 | 作成日時：2018年9月26日 0時
