そのリビングデッド、阿呆の子。【文スト】

ハァン？ ページ49

「…ハァン？」

「Aちゃん聞き方がチンピラみたいだよ」



首領室にて。エリスたんの新しい服を作るべく採寸に来ていると鴎外さんが突然ぶっ飛んだことを口走った。



「…僕が幹部ですと？」

「Aくんの席が空いたからね」

「いやいやいやいやいやいや、他にいるでしょ龍之介とか」

「でも君の方が地位も歳も経験も上だよ」

「うっ」

「あと中原くんの後始末も無くなる」

「喜んで昇進させていただきます」



中原さんの後始末が無くなるなら万々歳である。


あの人無駄に建物壊すし無駄に人殺 すから後始末面倒くさいんだよね。



「それは良かった。あ、それもう少し襞増やしてくれる？」

「分かりました」

「幹部になるにも多少の手続きが有るから、後で資料を持っていくよ」

「はあい。…うん、良く似合ってますよ、エリスたん！」

「Aのドレスだもの、似合ってるに決まってるわ！」

「わあい嬉しい！」



エリスたんに抱きつくとエリスたんも抱き締め返してくれる。


天国か。ここは天国か。


ああエリスたん…天使…



「そういえば君結婚とかしないの？」

「何ですか藪から棒に。結婚とか云わないで下さい…彼氏いない歴＝年齢ですよこちとら…」

「外見10代だけど年齢は三十路手前だもんねえ…色々心にくるものがありそうだ」

「やめてください泣いちゃう」

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