そのリビングデッド、阿呆の子。【文スト】

うそ…僕拐われすぎ…？ ページ37

「ねえねえ鼠さん」

「何ですか、お姫様(プリンツェーッサ)」

「何で僕を拐ったのかなあ！？」



拝啓、ポートマフィア、組織、並びに探偵社の皆様。


性懲りも無く仕事を増やした鴎外さんのせいで今度は五徹した僕がガチで栄養失調で倒れたら、拐われてました。


今度は死の家の鼠かよ…なんだよ…



「拐ったとは心外ですね、ぼくはただ倒れていた貴方を介抱しただけです」

「ねえ拾ってくれたのは有難うだけど手錠は介抱とは云わないんだよ？」

「知ってますよ、それは拘束です」

「お巡りさあああん！！」



助けてお巡りさん。こいつ確信犯です。え？僕も犯罪者？だから僕死 亡扱いなんだって。


そしたら生きてたのバレるねやっべ！



「そうでもしないと君は逃げますからね」

「出来れば普通に持て成してよフェージャ…誘拐じゃなかったら逃げたりしないよ…」

「でしょうね」

「じゃあなんで」

「君のその顔が見たかった」



フェージャはにっこりと笑って云った。


これだからこの男は。


フェージャ…フョードル･ドストエフスキー。


彼と僕は、まあ、あれだ。「幼馴染み」というやつだ。


実は僕はロシアの生まれである。ロシアの深い森の中で育った。

母がどうやって食料や服や布やを仕入れていたのかは未だ謎である。


まあ、そんな中で、偶に母が彼を連れてきて、母が居ない時に彼がこっそり遊びに来たりもして。


そんな感じである。説明がふわっとしているが気にしないで頂きたい。



「フェージャ…」

「何ですか、A」

「君ほんっとーにぶれないな」

「それはどうも。満足したので外してあげますね」

「有難う」

しかしヨコハマは出ない→←ポオさん、is、天使。

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