そのリビングデッド、阿呆の子。【文スト】

ジブリはいい文明 ページ24

「となりのとっとろー、とっとーろー」

「どうしたんだ手前」

「いやー暇なんですよぉっふ」



首を撥ねられた。僕の首と胴体離婚しすぎだろう。


そして中原さんは短気すぎる！！！なんだこの上司！！！


こないだも僕の首ちょんぱショー(種も仕掛けもない)見て新入りの子が泡吹いて倒れたんだからな！


ちょっと自重して欲しいかな！


せめて腕とか足とかにして欲しいかな！


あー、視線が低いなあ。



「僕死 んだら絶対中原さん呪う」

「手前死 なねえじゃねえか」

「しまったああああ！！！？？盲点だったああああああ！？」



太宰さんが莫迦だねえ、と笑う声が上から聞こえた。


その後すぐに目線が高くなって、太宰さんの顔が見える。


太宰さんに頭を持ち上げられたようだ。



「でも毎日首を切られるというのは可哀想だ」

「太宰さんあの、…離してください」

「うん？異能は使ってないよ？」

「それ調節できるんですねってかそう云う意味じゃなくて普通に恥ずいです」



異能発動されてたら僕今頃砂と化してるわ。


というか背後からのオーラが怖いです！怖いよ！中原さんも正史も怖いよ！



「ぎゃっ」



とか心の中で思ってたら中原さんに頭を蹴り壊された。


うわ！！！いってえ！！！！久し振りにやられたけどやっぱいってえええ！！！


きっと太宰さんの手は僕の脳味噌や血液でどろどろだろう。すみません。


真っ暗になった視界と真っ白になった聴覚が暫くすると段々戻って、ずるずると首に戻る。


目を開ける。自分の体が目に入る。五体満足。



「ちょっと！！！中原さん！！！！痛いんですよあれ！！！！！試してみますか！！？？？」

「あ？」

「…中原さん、今のは許されません、いくら蘇生されようとAさんの美しい顔と美しい肌と美しい髪をその脚で蹴り砕くなど確かに太宰さんの手の中にあのお顔があるのは耐え難いですがしかし節度と限度というものがありまして大体貴方は何時もAさんを…」

「うん正史ありがとう、もういいかな。
兎に角、痛いんです。どのくらいかっていうとプロレスラーが千人集って合体して床が鉄板の状態でジャーマンスープレックスかけてきたくらいに痛い」

「具体的なのか抽象的なのか」

ドストエフスキーは好み→←地下牢ってキノコ生えてそうだよね

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