歴代最年少幹部の姉になったのだが3

81話 ページ10

目を覚ますと今度は白い空間ではなく医務室らしきベッドの上だった。
ここは一体何処だ？
周囲を警戒しながら起き上がる。
体に異変を感じた。体に傷１つないのだ。
歪みとあんなに激しい格闘戦をしたのに怪我１つないなんておかしい。
むしろ体が軽いくらいだ。
ベッドから降りようとするとカーテンが急に開かれた。
現れたのは与謝野さんだった。

与「目が覚めたのかい。調子はどうだい？」

警戒をといた私を与謝野先生が触診しだした。
どうやらここは武装探偵社の医務室のようだ。
与謝野先生が白衣姿で触診してくれてる！尊い…

与「急に心拍数上がったけど大丈夫かい？」

「あ、お気になさらず。」

萌えてるだけなので病気じゃ無いです。
にこにこしながら与謝野先生を眺めていると終わったようだ。

与「問題無さそうだね。貴女、丸３日眠ってたんだよ。」

へー、３日。

「は？３日！？」

驚いて割りと大きめの声が出た。
与謝野先生に謝ると国木田達の方が声がでかいから気にするなと言われた。
うん、男前。惚れる←
今日１日は安静にしているようにと言われたので大人しくベッドの上で座っている。
座ってるだけだと暇なので与謝野先生に私が眠っている間の出来事を聞いてみた。

兎に角、治と中也が大騒ぎだった。
急に意識を失なった私に二人が慌てた。
それにつられて敦くんと芥川くんが混ざりパニックに陥った。そこに国木田君が与謝野先生の所に連れていこうという事で一段落着いたそうだ。
気がつくとアンシャルとキシャルはいなくなっていたそうだ。

幹部と元幹部が大騒ぎってその絵面見てみたかったなぁ。
アンシャルは相変わらずちゃっかりしてるし。
話を促すと

私が運ばれてきてエネルギー切れで眠っているだけと分かったら皆がその場に崩れ落ちたそうだ。
私が治の姉だと知った国木田君が固まるなど探偵社が騒然となったらしい。

ポートマフィアの方を聞いたら見舞いにちょくちょく顔を出してくるようだ。来るのは中也と姐さんだけらしい。
ついこの間まで探偵社とマフィアは対立してたよね？仲良くない？

話が逸れた。
現在治は何かにつけて医務室に入り浸るから国木田君に引き剥がされた後に敦くんと鏡花ちゃんに引きずられて依頼に行ったそうだ。

何をしてるんだ弟よ…

与謝野先生いわくそろそろ帰ってくる筈だと。
ほのぼのと世間話をしていると扉の向こうから治と敦くんの話し声が聞こえてきた。
噂をすればなんとやらってこの事だなぁ。

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