メモNo.17(私とあらかわさん) ページ20
「ねぇねぇ、あらかわさん」
『どうした?』
袖をくいくいとして呼ぶと振り向いてくれる
「何人の人とお付き合いしたことある?」
私の質問にあらかわさんは
『はぁ?ないけど』
いつもの表情で答えるあらかわさんに私は
「え?!」
驚く表情をするとあらかわさんは少し嫌そうな顔をして
『ガチ驚きやめろよ』
私はシュンとして
「世の中はもう顔じゃ無理か、じゃあじゃあ!」
シュンとした顔から期待の眼差しをあらかわさんに向けると
『今度は何だ?』
また嫌そうな顔を向けられる
「告白は?」
私の質問にあらかわさんは表情を変えずに私の質問に答える
『だからないって』
「え…嘘?!」
私が一番驚くことだった
『することもないし、されたこともない』
私は驚いた表情から期待の眼差しを向けつつ、まだ出てくるかもしれないと期待するも
『何も出てこないって』
と言われて
「性格良くてカッコ良くて気遣い出来て家庭的なのに」
と言うとあらかわさんは
『愛華が思ってるほど俺は良い奴じゃないよ』
いつもの優しい表情をするあらかわさんに私は
「えー、そんなことないよ、お兄ちゃんっぽい!」
思っていることを伝えるとあらかわさんは大きなため息をしてから
『危うくズッコける所だった』
「何が?」
頭に ? を浮かべるとあらかわさんは
『愛華は子供のままでいろ、俺が安心する』
そう言われていつものように
「うーん、やだ!」
とびきりの笑顔で断るのが日常
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作者名:P4lwL6FvcvmThfX | 作成日時:2022年2月18日 16時