メモNo.18(私とあらかわさん)2 ページ21
「ねぇねぇ、あらかわさん」
あらかわさんの横に立ち見上げる
『どうした?』
あらかわさんは手元に集中している
「質問なんだけど」
『うん』
「あらかわさんって珍しい名字だよね?」
『そうか?』
私はスマホの画面をあらかわさんに向けるとあらかわさんはスマホの画面に目を向けた
『あらかわって漢字にもよるけどな』
「あらかわさんだとどれになるの?」
荒川・新川・阿良川の選択の中にあらかわさんの名字はあるのかと思うとあらかわさんは
『俺の漢字はない』
「もしかして当て字?」
と聞くとあらかわさんは
『当て字ならややこしくなるだろう』
と軽くおでこをぺチっと叩かれる
「痛い、じゃあ、どれなの?」
『俺の名字は‘ひらがな‘だ』
「え?!ひらがな?!」
驚いてあらかわさんを見ると
『祖母がひらがなの方が良いって言ってた』
と言って開いた私の口にウサギの形のリンゴを口に入れられる
『大切な人に渡す名字は全てを決めるって祖母が言ってたんだよ』
「じゃあ!じゃあ!」
期待をして
「あらかわさんの名字をもらう人はどんな人だろうね?」
『さぁな』
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作者名:P4lwL6FvcvmThfX | 作成日時:2022年2月18日 16時