いじめられ団長。 ページ39
レオナたちは、王都手前までは馬車での移動らしく、流石憲兵の使う馬車。乗り心地のとてもよく、お尻が痛くなることも無い。乗り合わせているのはエルヴィン、リヴァイ、レオナ、エレン(ジャン)である。
「あの、副兵長。」
「どうしたのジャ･･･ エレン。」
危ないと、4人はひやりとしながら話を始める。物凄く暇なのだ。
「アルマさんは、その･･･あの･･･。」
「恋人はいるか？かな？」
ごもるジャンにエルヴィンがニヤニヤしながら問う。レオナは、エルヴィンを糞親父と罵倒した。
「アルマとはもう八年だが、聞いたことが無い。」
エルヴィンも首をかしげ、レオナに答えを求める。
「いないよ。けど、近づくとあの方が黙ってないでしょうね。」
「あの方？」
ジャンが興味津々にレオナを見る。リヴァイは誰かがわかり鼻を鳴らした。
「ミケよ。」
「ミケ、分隊長が･･･ですか。」
「そう、アルマの休日を支配してるのはミケだから。」
レオナは今まであった出来事を思い出して、少し笑う。
「そうだったんだな。」
「特に男女の仲には発展してないみたいだけれど、私たちが入団してすぐに、アルマがミケの班に少しだけ所属してたの。その頃からかな？休日は2人で本屋を制覇しては探してを繰り返してる。後そこから呑みに行ってるかな。」
相当仲がいい2人。ミケ曰く、このままの関係でいいらしい。ジャンは少し寂しそうな顔をして、すぐに話題を変えた。
「幹部の先輩方にあこがれます。」
「なるもんじゃないよ。ねぇ、リヴァイ。」
「あぁ。」
「何故だ。」
ジャン→レオナ→リヴァイ→エルヴィンと話が回っていく。エルヴィンは凄くショックそうな顔をする。
「てめぇは頭皮だけじゃなく、脳みそまで後退したのか。」
「ジャン。班長はまだいいけれど、分隊長、兵長、副兵長職は辞めたほうがいいよ。ブラック企業調査兵団のお陰で休日ってものなくすから。」
リヴァイのエルヴィンへの罵倒をスルーしつつ、レオナはジャンに諭す。
「や。やめときます･･･。」
「そんな風に思っていたんだな。」
エルヴィンのその落ち込んだ顔に、一同は笑った。
「だが、給料はあげてるじゃないか。」
「当たり前だ。だが使う暇が無ければ意味が無ぇ。」
リヴァイが外を見やりながら、エルヴィンのメンタルヘルスを削っていく。
「今度の呑みの、お酒の提供量によるかな。」
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小西 利音(プロフ) - ナルさん» コメントありがとうございます！ミルミハになってました？！すみません指摘ありがとうございます (2019年7月3日 2時) (
レス) id: 0660aea05f (このIDを非表示/違反報告)
ナル - すごく面白かったです！！更新頑張って下さいあと、ミルミハ区ではなく、エルミハ区ですよ!! (2019年6月21日 17時) (レス) id: 4a1c354212 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小西利音 | 作成日時：2017年4月11日 12時
