動き出す始まり。 ページ38
「リヴァイ兵長！レオナ副兵長！おはようございます！」
2人が古城の食事間にいくと、エレンがビシｯと敬礼して挨拶をした。
「おはよう、エレン。」
駆け寄ってくるエレンの肩をたたき、敬礼をレオナは解く。
「おい餓鬼、決心はついたのか。」
「は、はい！」
エレンはまたビシｯと姿勢をただし、リヴァイを見つめる。
「すぐに朝食準備するね。」
レオナは配給された食事を3人分に分け、準備する。エレンはリヴァイに駆け寄っていろいろな話をしている様だ。何故か、親子に見えてレオナは微笑ましくなった。そんな、光景を眺めていると、すぐに朝食の準備が整い、3人で食卓を囲んだ。
「今日から忙しいだろうから、しっかり食べときなさいね。」
「ふぁい！」
食べ物を頬張りながら返事をするエレン。リヴァイは相変わらず、綺麗に食べ終わり、珈琲をすする。こんな平和が続けばとレオナは密かに思った。
「どちらかの巨人化を確認したら、私もエレンのほうに向かうから安心してね。それから･･･。」
レオナはエレンの食欲が落ち着いてきたころに、最後の作戦を確認していった。
「今日から、次の壁外調査に望む前に私服待機してもらうことになった。困ったことがあったら、ミケに聞いてね。アルマは知らな〜い。」
一方、ローゼ南区兵舎。アルマはアルマらしい朝礼を済ませると、あとは頼んだとミケに一任した。
「自分でやれ。」
「えー。」
「本3冊。」
「やります。」
こそっと伝えてくるミケの言葉に、アルマは向き直ると言葉を続けた。
「アルマ達は外にいるから、何かあったら呼んでね。それまでガチでなにもすることないから、寝ててもいいし、遊んでてもいいよ。」
「本当に、なにもないんですか？」
ライナーがアルマに問う。
「なんもないんだよね〜。」
「先輩方は武装してるのにですか？」
「念のためだよ。地下を掘る巨人がいるかもしれないじゃないか。」
ライナーの鋭い質問をうまくかわした(つもり)のアルマ。
「ま、そゆこと。てことでよろしくぅ。」
アルマは、ミケやナナバを連れて104期の警戒を始めた。
「レオナ副兵長、お時間です。」
憲兵の迎えが来ると、すぐに馬車に乗せられた。エレンは朝食後、すぐにジャンと入れ替わると兵団兵舎へ身を隠した。今いるのはエレンという名のジャンだ。中々似てない。
「いくぞ。」
馬車は王都へ向けて、ゆっくり進み始めた。
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小西 利音(プロフ) - ナルさん» コメントありがとうございます！ミルミハになってました？！すみません指摘ありがとうございます (2019年7月3日 2時) (
レス) id: 0660aea05f (このIDを非表示/違反報告)
ナル - すごく面白かったです！！更新頑張って下さいあと、ミルミハ区ではなく、エルミハ区ですよ!! (2019年6月21日 17時) (レス) id: 4a1c354212 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小西利音 | 作成日時：2017年4月11日 12時
