リスクに報いを。 ページ23
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿。
「私はリスクを怖がりすぎた。」
数分後、レオナ・スカイウォーカーはそう言葉を発することになった。
･･･このときのレオナはリスクを怖がってばかりで、最善策を模索し続けていた。
後で初めて彼女は、兵士として後悔した。
「グンタさん！」
エレンが血の滴り、逆さ吊りになったグンタに声をかける。勿論全く返答は無い。
「エレン止まるな！進め！」
エルドが、エレンを先に逃げるように促す。
「副兵長、どこにいけば！」
「馬に戻る暇は無い。このまま本部までつっきるよ！」
レオナは刃を取り出し、またガスを蒸かす。その瞬間、目標が姿を消した。巨人化する為であろう。
「かかってこい。刺し違えても倒す！」
ぺトラが戦闘態勢に入った。
「私が、あの時女型の異変に気づいていれば。」
レオナがそう奥歯をかみ締めたときだった。一瞬時が止まったかのような感覚に見舞われる。
雷のような音が鳴り、耳を劈く。思わず目をつぶってしまう無数の光。汗の噴き出る熱気。蒸気。
「来る！･･･女型の巨人っ。」
レオナは、先ほど嫌なほど見ていたその金髪の頭を見ると、全員に戦闘態勢をとらせた。女型は猛スピードで追いかけてくる。蒸気とともに迫り来る巨大な影が、そこに居た全員を圧巻させた。
「エレン、貴方は最高速度で逃げなさい。」
「で、でも。今回こそ！」
エレンが巨人化しようと腕を出す。
「私たちを信じて。お願い。」
レオナは迷うエレンを目で諭しながら言った。
「ご武運を！」
エレンは後ろ目を引かれながらもすぐに退散した。レオナは次の瞬間、自分の命とこの班の命を捨ててでもエレンを守る覚悟をした。
「捕獲などクソくらえ！」
「今、殺す！」
「ここで惨めに死ね！」
「クソ女型に報いを！」
「･･･いくよ、みんな！」
「はい！!」
レオナの掛け声で、オルオ、ぺトラ、エルドの四人は刃の角度を揃え、すぐに体制を切り替えると女型へと切りかかっていった。
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小西 利音(プロフ) - ナルさん» コメントありがとうございます！ミルミハになってました？！すみません指摘ありがとうございます (2019年7月3日 2時) (
レス) id: 0660aea05f (このIDを非表示/違反報告)
ナル - すごく面白かったです！！更新頑張って下さいあと、ミルミハ区ではなく、エルミハ区ですよ!! (2019年6月21日 17時) (レス) id: 4a1c354212 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小西利音 | 作成日時：2017年4月11日 12時
