知っていた選択。死守。 ページ22
「ねぇ、レオナはなんで補充させたの。」
アルマは補充確認をしながらリヴァイに問う。
「お前は、女型の中身が食われるところをみたか?」
リヴァイはガスが満タンになったかを確認しながらアルマに聞く。アルマは横に首を振ると、すぐに気づいたように顔を上げた。
「じゃあなんでアルマ達と一緒にリヴァイ班を行かせねぇんだよ。」
「・・・てめぇや俺が居て、女型が奇襲してくると思うか?」
アルマは少し手をとめて考える。
「もしかして。」
「そのもしかしてだ。世間的に、立体起動の腕が俺らとかわらねぇ事を知られてねぇレオナが、自ら最初に女型と対峙するってわけだ。」
「でも、女型が立体起動って。エレンのときは壊れてたじゃんかよ。」
アルマは少し言葉を荒げる。頭が回らなくて、イライラする。
「ある程度、巨人化を解いた後でも行動できる。且つ、立体起動を最初からつけていた状態だとしたら。」
リヴァイは相当分かりやすく伝えると、アルマは少しうつむいた後すぐに瞳を揺るがせてリヴァイに掴みかかった。
「ってことはあいつは自分とリヴァイ班の命を捨ててでもエレンを守るつもりで・・・!」
「あぁ。」
「あぁ。じゃねぇよ!あの巨人はアルマ達3人のうち2人の力は無いと倒すのは無理だ!いくらあいつ、レオナでも、厳しいだろ!お前分かっててあいつを送り出したのか!」
リヴァイの胸倉を掴みゆすりながら言う。その瞳には涙が今にもあふれそうだった。
「あぁ。そうだ。だからといって見殺しにするわけねぇだろうが馬鹿が。・・・でけぇ物音もしてやがる。」
爆風で木が揺れながらも、自分らより少し進んだところで何かが暴れるような音がする。
「いくぞ、クソチビ。」
アルマは怒りのこもった声のまま向かっていった。
180人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「原作沿い」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
小西 利音(プロフ) - ナルさん» コメントありがとうございます!ミルミハになってました?!すみません指摘ありがとうございます (2019年7月3日 2時) (レス) id: 0660aea05f (このIDを非表示/違反報告)
ナル - すごく面白かったです!!更新頑張って下さいあと、ミルミハ区ではなく、エルミハ区ですよ!! (2019年6月21日 17時) (レス) id: 4a1c354212 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:小西利音 | 作成日時:2017年4月11日 12時