お隣さんは男装女子！？part3【おそ松さん】

第137話　どうぞ、お好きな松を。 ページ47

「いやそういうんじゃなくてぇぇええ！つーかAちゃんそんな呼び方してたの！？知らなかったよ！あとクソ長男！なにまた盗んでんだよ！？バカ！？あ、バカだったなぁ！」

『え、ええと……シコ松ーーじゃなくてぇ、チョロ松さん落ち着いて！』

「いや何回シコ松言うの！？」

「チョロ松さん、落ち着いて！あとお金貸してください(裏声)」

「クソ長男てめぇは黙ってろぉぉおお！似てねぇんだよ！お前ごときがAちゃんの声真似とか百年はえーわボォケ！ああぁ、もう何なんだよぉぉおお！」

『「何なんです」』

「いやそういうのいらねぇから！？」

ぎゃあぎゃあとチョロ松さんが騒いでいる内に、他の四人はこっちに近付いてきた。

「ん〜？おい兄貴ぃ？一人だけ甘い蜜を貪るというのはギルティだと思うんだがぁ？……なぁ？」

「んんんんwwイタイよぉ〜wwこの子イタイよぉ〜wwwていうか怖いよぉ〜wwww」

「……ねぇ、A。おれに言ってくれた言葉を嘘だったの……？」

『ぅえっ！？ち、違いますよ一松さん！』

「あははー、おそ松兄さん、やきうする？」

「いやホント、十四松だけは勘弁して」

「Aちゃぁん……酷いよぉ？ボクという彼氏がいながらぁ……」

『えええっ！？か、かか、彼氏ぃ！？』

「いや僕のことスルーすんなよ！！」

みんなが思い思いに口に出すものだから、もう何を言ってるのか全然分からない。

ていうか！トド松さん彼氏って！いや、彼氏ってぇ！！何それ、初耳学なんですけど？

「つーか……うぉーいトッティ！お前なにさらっと彼氏とか名のってんだよ！」

「いつか兄さんたちに先越されるかもしんないじゃん！今の内に既成事実でも作っておこうかなぁ、って思っただけだよ？」

「恐ろしいよぉこの子！怖いわぁ〜、ドライモンスターだわぁ〜」

「ドライモンスター言うなっ」

「つーか、彼氏に選ぶなら俺だよな？」

「いや、オレだろう？A」

「いやいや、一番常識人の僕でしょ」

「……おれ、だよね？」

「ねぇねぇ！Aならぼくを選んでくれるよねっ！」

「あんな兄さんたちなんかよりも、ボクの方がよっぽど良いと思うよ？」

「「「どうぞ、お好きな松を」」」

『っえ、えぇ……？』

……何、このデジャヴは。
＿＿
え？じゃあ私……おそ松兄さんをいただきm((

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