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第129話 キミのココロも、奪えたらいいのにね。 ページ38

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『お、落ち着きましたか……?』

「う、うん……。ぐすっ、ごめんねA、迷惑かけちゃった……」

鼻声になりながら、十四松さんはしょぼんとして謝った。謝るのは、私の方なのに……。

『そんなっ!十四松さんは何も迷惑なんてかけちゃいませんよ!』

「そ、そうかな……? だといいけど……。……僕ね、良かったよ」

『……? 何がですか?』

「Aに想いを伝えられて。……受け止めてくれないと分かってたけどね。聞いてくれないよりましだった」

『……』

「あー、スッキリした!僕、こんなスッキリしたの初めて!やきうでホームラン打ったときよりもスッキリしたよっ!」

十四松さんは思いきり夜空に伸びをして、にっこりといつものように笑った。見てるこっちがスッキリするくらいに、清々しい笑顔だったと思う。

「……僕、決めたよ。Aのこと、幸せにする。守ってあげる。……あはは、Aって繊細だからね!」

『せ、繊細ですかね? 私はそうは思いませんけど……』

「繊細だよ!本当に、繊細。Aの想いは頑丈で変わらないみたいだけどね。……好きだよ、ずっと。僕だってこの想いは変わらない。例えAがあの人のことを好きでも……、僕は、変わらないから……」

『……十四松さん、私……今でも幸せですよ。こんな素敵な人に愛されてたと思うと、嬉しくて、胸が温かくなります』

「……そっかぁ。それだけでも、充分だよ!……戻ろっか、一緒に。皆は……まだ枕投げとかしてるかなぁ?」

『……ふふ、そうかもしれませんね』

そう言って私は少し先に行っていた十四松さんのもとへと近寄った。

すると、いきなり頬にキスをされた。優しく、壊れやすそうな繊細なモノに触れるように。

「えへへ……奪っちゃった。Aは好きな人がいるから、これでも遠慮したんだよ? ……許してね?」

『う、うわぁ〜っ、あざとい!こんなの許すしかないじゃないですか!』

黄色い星が、また輝いたような気がした。

第130話 Welcome to ようこそジャ○リパーク♪→←第128話 一つの黄色い蕾が閉じた時。



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設定タグ:おそ松さん , 男装 , 逆ハーレム   
作品ジャンル:アニメ
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ヒナ - なんか、全部良すぎて決められん! (2018年1月26日 6時) (レス) id: 7822f14dc9 (このIDを非表示/違反報告)
ショボン(プロフ) - え?じゃあ私も……おそ松兄さんをいただきm((兄さんの取り合いになるwww神作者粉粉粉粉粉さんvs駄作者ショボンの戦いですねwww負ける気しかしないwwww (2017年12月3日 23時) (レス) id: cfb5abdebb (このIDを非表示/違反報告)
粉粉粉粉粉 - ちぃさん» 私の作品が好きだと言ってくださるなんて嬉しいです!励みになります!あ、ハゲじゃないです!ふむ、良いご趣味(アニメ)をお持ちで。リゼちゃんとシャロちゃんは今日も天使です。背中を押されながらも更新頑張りますー! (2017年12月2日 22時) (レス) id: 69bd423521 (このIDを非表示/違反報告)
粉粉粉粉粉 - ちぃさん» ぬあっ!?こんなにたくさんのコメント、ありがとうございます!長らくお待たせしました、コナゴでございます。長男は愛すべき為に生まれたのです。尊いです。はぁしんどい。 (2017年12月2日 22時) (レス) id: 69bd423521 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ - 更新はやーーくぅ そなたが更新するのを楽しみにまっているぞい!((ニコッ (2017年11月23日 14時) (レス) id: a8a7c657ca (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:粉粉粉粉粉 | 作者ホームページ:http://Conago  
作成日時:2016年5月2日 23時

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