第119話 本命は。 ページ28
ぼーっと戦争(笑)を見ていると、急にグイ、と強い力で腕を引っ張られて廊下に連れ出された。
「A軽いな……ちゃんと食べているのか?」
お父さんみたいな口の聞き方に、思わずにへら、と笑ってしまう。
「あはは、ちゃんと食べてますし、大丈夫ですよカラ松さん」
「そうか?」とでも言いたげな顔をして凛々しい眉を下げているカラ松さん。その気遣いは私にとって……いや、誰もが嬉しいものだろう。
『所で、こんな所に呼び出してどうしたんですか?』
ひんやりとした廊下の風が私の頬を撫で去っていく。心地好い様な、少し寒い様な、曖昧な風。
「いや、その……へ、返事を」
『返事?』
「……脱衣所での、返事、を、聞きたくて、呼び出したんだ」
『っえ……?』
私の顔が熱を帯びていくのが鏡を見なくても解る。つい俯いてしまう。あっちもあっちで耳朶が真っ赤なのが丸見えだ。
「その、……どうなんだ?返事……」
『……えっ、と……』
ちら、と顔を上げて相手の顔を見ると、真剣な顔をしていた。とても、真剣な顔。本気で、返事を待ってるんだ、って事が人目で解る顔。
『(……ちゃんと、しっかり返事しなくちゃ)』
「……今はまだ、解らないのなら良い。俺は……何時でも待ってる」
『っ、待たせる訳にはいきません!こ、ここで……ここで言います……返事を』
「…………」
私はきちんと向き合って、口を開こうとした、その時。
ーーあの人の、姿が、顔が、浮かんだ。
何で、浮かんだのかは解らない。ただ、私は、はっきりと解った。もやもやは、晴れた。
『ーーごめんなさい。私、は、……』
「……あぁ、もう解った。最初から、解ってたさ」
『え……』
「でも、諦めきれなかったんだ……可愛くて、愛しくて、花の様な笑顔がよく似合う……Aを」
『っ……』
「…… “彼奴” 、なんだろう?本命は」
彼奴、とは。聞かなくても、解っているのだろう。私はこく、と頷いた。
__
文字数の関係だぜ((
カラちゅんフラグ折れちゃいましたテヘペロ☆
可哀想なカラちゅんには私が同居でもして慰めてあげ((
第120話 いつか必ず。→←第118話 大人になっても子供の遊びは楽しいもんだよね。
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ヒナ - なんか、全部良すぎて決められん! (2018年1月26日 6時) (レス) id: 7822f14dc9 (このIDを非表示/違反報告)
ショボン(プロフ) - え?じゃあ私も……おそ松兄さんをいただきm((兄さんの取り合いになるwww神作者粉粉粉粉粉さんvs駄作者ショボンの戦いですねwww負ける気しかしないwwww (2017年12月3日 23時) (レス) id: cfb5abdebb (このIDを非表示/違反報告)
粉粉粉粉粉 - ちぃさん» 私の作品が好きだと言ってくださるなんて嬉しいです!励みになります!あ、ハゲじゃないです!ふむ、良いご趣味(アニメ)をお持ちで。リゼちゃんとシャロちゃんは今日も天使です。背中を押されながらも更新頑張りますー! (2017年12月2日 22時) (レス) id: 69bd423521 (このIDを非表示/違反報告)
粉粉粉粉粉 - ちぃさん» ぬあっ!?こんなにたくさんのコメント、ありがとうございます!長らくお待たせしました、コナゴでございます。長男は愛すべき為に生まれたのです。尊いです。はぁしんどい。 (2017年12月2日 22時) (レス) id: 69bd423521 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ - 更新はやーーくぅ そなたが更新するのを楽しみにまっているぞい!((ニコッ (2017年11月23日 14時) (レス) id: a8a7c657ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:粉粉粉粉粉 | 作者ホームページ:http://Conago
作成日時:2016年5月2日 23時