第55話 ぼっちのクリスマス ページ8
『わあ、雪だ……』
私はクリスマス当日、窓の外を眺めていた。
舞い落ちる雪。見てて飽きないものである。
『ーーってんな訳あるか!!飽きるわ!!十秒で飽きたわ!!』←
今年もぼっちのクリスマスになりそう……と思った時。
突然思い出したのが松野さん達。
そう言えばあの人達童 貞だって言ってたし、多分彼女なんていないんだろうなぁ……。←
凄く失礼な事を思いながらも、数少ない仲間だと思うと、思わず涙を流しそうになる。ある意味。←
暇だから、行っても良いかな?いつでも来て良いよって言ってたし……。
このままぼっちでクリスマスを過ごす訳にもいかない。
私は身支度を済ませると、マンションを出て松野さんの家の扉を叩く。
その途端、ダダダダと大きな走る音が聞こえてきた。
私がその音に吃驚している内に、扉の鍵がガチャリと開く。
『あの、こんにちは。今日クリスマスだから来ちゃいました……なんて。えへへ』
そう私が苦笑いしながら言うと、松野さん達は大喜びしていた。
余程暇だったのかな?←
私がそう考えていた刹那、トド松さんがいきなり抱き付いてきた。
『えっ!?ちょっ……!?』
他の松野さんも悲鳴に近い叫びをあげていた。
余程嬉しかったのか、トド松さんはずっと「ありがとう」を繰り返していた。
少し怖いんだが……。←
『ト、ド松さん……皆さんが見てますよ……』
「嫌だ。関係無いもん」←
『関係ありますよ!……多分?』←
私が自信無さげに言うと、次は十四松さんが抱き付いてきた。
「僕もするーーー!!」
『十四松さん……!?ど、どこ触って……!?』
「え?んーとね、何かねー、柔らかいとこ?」←
『わ、悪気は無さそうなので怒りませんが……離れてくれませんかね……』
「えっ、十四松兄さんずるい!……で、どこ触ったの?」←
「柔らかいとこ!!」←
「柔らかいじゃ解んないから詳しく喋って!詳しく!!」←
『ト、トド松さんなんて事を聞いてるんですか!!』
「その前に中入ろう!?ここ玄関!十四松は後で “詳しく” 教えて!」←←
チョロ松さんの言葉で皆、ハッと我に返ったが、私の耳は聞き逃していない。
最後の詳しくは何だ。後でチョロ松さんに “詳しく” 聞こうかな……?←
「(さ、寒気が……)」←
ここでチョロ松さんが震えていた事なんて、おそ松さんとカラ松さんしか知らない。
第56話 六つ子で片付けをやっても片付かない→←第54話 恐怖のクリスマス*チョロ松サイド
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ショコラ - 第65話の「溢してる」は「溢れてる」じゃないでしょうか?? (2018年1月18日 12時) (レス) id: 0c05feb430 (このIDを非表示/違反報告)
ソエル(グラデ松が好きすぎて鼻血がガチで出た人間) - ロリィのかい 水玉●●ーボーイみたいっすねー!!! (2017年1月1日 8時) (レス) id: e5d5f3a62f (このIDを非表示/違反報告)
粉粉粉粉粉 - えるつんさん» ぬおおお返信遅れてスミマセンンンンンン(( まさかえるつん様・・・・・・最俺を知ってるとはっ!フジィ!!フジ好きだよ好きだけどごめんね北のヤンキーの方が好きなんだ(( すっ、素敵な作品だなんてぇ・・・とんでもございません!!ありがとうございます!! (2016年12月28日 0時) (レス) id: 50c053d93a (このIDを非表示/違反報告)
えるつん - フッジサーンだと…。フジ…あ、なんかフジとチョロ松って突っ込みやくで気が合いそう…。素敵な作品あざす! (2016年6月26日 20時) (レス) id: d306f97df7 (このIDを非表示/違反報告)
粉粉粉粉粉 - 違うよ、神r【自主規制】ちゃん……!私が欲しいのはそのモジャの本体だ……!!←← だがしかし、髪はむしっていくぞ。←← 「あ"あ"あ"ぁぁ俺の髪がァァアア!!」←← あれ?どこぞのモジャが嘆いている……。←← (2016年5月8日 21時) (レス) id: 001fe28574 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:粉粉粉粉粉 | 作者ホームページ:http://Conago
作成日時:2016年3月7日 22時