第84話 路地裏のごみ袋になりたい ページ42
『どうして……どうして場所が解ったんですか……。ーーおそ松さん』
「えー?なんたって俺、カリスマレジェンドだから!」
『真面目に答えて下さい』
「わあった、わあった。言うよ。酔いが回って気持ち悪いからさ、一旦外の空気を吸おうと外に出たんだよ。そこで、誰かに追われてるAを見つけたからさ、コッソリ後をついてきたんだよね」
『……正に奇跡ですね』
「だろぉー?」
『あの、助けて下さってありがとうございました!!』
私は90°腰を曲げておそ松さんに頭を下げた。
「そんな畏まらなくても良いの!俺が助けたかったから助けただけ!でもお礼言われるのは嬉しいからもっと言って!」←
『もー、調子に乗らないで下さいよ』
「サーセンw……ま、これは置いといて。怖かったろ?」
『…………』
私は俯きながらコクリと頷いた。あの時の事を思い出すと体の震えが止まらない。
「しゃあねぇなぁー。ほら」
両腕を広げるおそ松さんに、私は首を傾げる。
『何してるんですか?』
「えっ解んない!?っはぁー!これだから鈍感は」
『鈍感って誰の事でーーきゃっ?!』
私はおそ松さんに腕を引かれたかと思ったら、私の場所はおそ松さんの胸の中。あれデジャヴ。久々に女の子らしい悲鳴をあげたよ。←
おそ松さんの匂いは、とてもどこか安心する匂い。私は途端に安心して、ギュッと抱き締めてしまった。
「ん?何?俺に惚れちゃった?」←
『ちっ、違いますよ!匂いが、どこか安心する匂いで……』
「え?俺の匂いどんなんなの?」
『うーん……。兎に角、安心する匂い、です』
「それじゃ解んねぇよw」
『ですよね』
「それよりもさ、泣けば?」
『え?』
「さっきから泣くのを我慢してたんだろ?」
『な、んで知って……』
「俺、長男だから。弟達の事とかさ、色々見てるから解るんだよねー。ま、兎に角。泣いて良いんだぞ?泣くのを我慢したらダメだって。スッキリするぜ?」
私はおそ松さんの言葉に涙腺が崩壊した。私はおそ松さんの胸の中で声をあげて泣いてしまった。おそ松さんによしよしと頭を撫でられながら。……ただ、とても安心したけれど恥ずかしかった。
__
羨ましすぎる。けど私は夢主も兄さんも愛しているから路地裏のごみ袋になろう。誰だ今「ピッタリww」とか言って笑った奴。←←
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ショコラ - 第65話の「溢してる」は「溢れてる」じゃないでしょうか?? (2018年1月18日 12時) (レス) id: 0c05feb430 (このIDを非表示/違反報告)
ソエル(グラデ松が好きすぎて鼻血がガチで出た人間) - ロリィのかい 水玉●●ーボーイみたいっすねー!!! (2017年1月1日 8時) (レス) id: e5d5f3a62f (このIDを非表示/違反報告)
粉粉粉粉粉 - えるつんさん» ぬおおお返信遅れてスミマセンンンンンン(( まさかえるつん様・・・・・・最俺を知ってるとはっ!フジィ!!フジ好きだよ好きだけどごめんね北のヤンキーの方が好きなんだ(( すっ、素敵な作品だなんてぇ・・・とんでもございません!!ありがとうございます!! (2016年12月28日 0時) (レス) id: 50c053d93a (このIDを非表示/違反報告)
えるつん - フッジサーンだと…。フジ…あ、なんかフジとチョロ松って突っ込みやくで気が合いそう…。素敵な作品あざす! (2016年6月26日 20時) (レス) id: d306f97df7 (このIDを非表示/違反報告)
粉粉粉粉粉 - 違うよ、神r【自主規制】ちゃん……!私が欲しいのはそのモジャの本体だ……!!←← だがしかし、髪はむしっていくぞ。←← 「あ"あ"あ"ぁぁ俺の髪がァァアア!!」←← あれ?どこぞのモジャが嘆いている……。←← (2016年5月8日 21時) (レス) id: 001fe28574 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:粉粉粉粉粉 | 作者ホームページ:http://Conago
作成日時:2016年3月7日 22時