『ありえなかった。』 ページ6
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あたしもままもすぐに察した。
毒だ、ってね。
そもそもお隣さんがマカロンを渡してくるところで気づくべきだったの。
普段嫌味しか言わないような人だったから。
ままはお人好しだから、それでも信じてしまう。
そんなところに漬け込まれたの。
ままは直ぐに警察と救急車を呼んだ。
騒ぎに気づいたフェージャが庭に降りてきたけど、あたしと目が合うと逃げた。
驚いて、走って家に戻ってった。
毒を仕込まれたことよりも、逃げられたことだけが嫌だった。
______________自室
『......朝?』
ベッドから起き上がって窓を見る。
しかし見えるのは海だった。
嫌な夢を見た。大嫌いな夢。
いつも寝ると夢を見る。
大抵子供の頃のことかヨコハマでのことだった。
寝るのが嫌になるほど。
でもちょっとでも長く寝て、向こうの世界にいる気分になりたいとも思う。
『くぁぁあ.......くぁぁあ。』
大きな欠伸を繰り返す。
時計を見ると深夜だ。
よし、二度寝しよう。
もう一度布団に潜ると、今更布団にもうひとりいることに気づく。
フロイド「ふふ...気づいたぁ?」
『......。おやすみ』
大丈夫。あたしは何も見なかった。うん。
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おとーふくん(プロフ) - ありがとうございます!!気をつけます!!死柄眼残夏さんも体調にお気をつけて自身の小説更新、がんばってくださいねー!!! (2020年7月16日 7時) (レス) id: 2f2d7a1768 (このIDを非表示/違反報告)
死柄眼残夏(プロフ) - とても面白いと思います!!ツイステも文ストも大好きです!!体調に気を付けながら更新頑張ってください!!応援してます!!♪ \(^ω^\ ) (2020年7月15日 20時) (レス) id: 43c43a1464 (このIDを非表示/違反報告)
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