「眠姫。」 ページ23
アズール side
腕の中で寝息を立てる彼女に先程の涙や不安、恐怖はない。
安心している、そんな顔だ。
ジェイド「ふふ、可愛らしい寝顔ですね。」
フロイド「......」
フロイドはあれから、口数が減った。
サティルさんの事が心配、のようだった。
ジェイド「フロイド、サティルさんが起きたら驚いてしまいますよ。」
くすりとジェイドは笑う。
フロイドは顔を真っ赤にして、俯くだけだった。
しかし俯いても憎いことに僕の方が身長が低いので、顔は見えるんですけど。
...クソ。
そう心の中で悪態をつきつつ笑う。
「フロイド、何故そんなに顔が真っ赤なのです?」
何かありました?と聞く。
すると分かってんだろ、みたいな目をしてこちらを見てきた。
いや知りませんよ。
言わないと伝わりませんし。
フロイド「...俺寝る」
そういってさっさと部屋を出てしまう。
ジェイドと顔を見合わせ、お互い笑う。
ジェイド「フロイドのことです、サティルさんに何かしたのでしょう」クスクス
「ですね」クスクス
明日絞められそうだ、ということを考えながら、そっとソファーにサティルさんの体を下ろす。
立ち上がろうとすると、服の裾を掴まれた。
ジェイド「あらあら...
アズール、僕が面倒を見ますから、そろそろ休んだ方が良いですよ」
僕からサティルさんを奪う、とでも言いたげだった。
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おとーふくん(プロフ) - ありがとうございます!!気をつけます!!死柄眼残夏さんも体調にお気をつけて自身の小説更新、がんばってくださいねー!!! (2020年7月16日 7時) (レス) id: 2f2d7a1768 (このIDを非表示/違反報告)
死柄眼残夏(プロフ) - とても面白いと思います!!ツイステも文ストも大好きです!!体調に気を付けながら更新頑張ってください!!応援してます!!♪ \(^ω^\ ) (2020年7月15日 20時) (レス) id: 43c43a1464 (このIDを非表示/違反報告)
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